「情報システム部門は、もういらなくなるのでしょうか。」 こういう質問を頂くことがあります。ほんとうにそうなのでしょうか。 私は、いまのままでは、いずれはそうなるだろうと思っています。しかし、そのことは、情報システム部門の存亡といった組織や人材に関わる問題として捉えるだけでは不十分だと考えています。むしろ、企業の成長や競争力にも関わる問題として、捉える必要があると思っています。 「情報システムは『必要悪』である」とする認識が、未だ我が国の企業経営者には根強くあるように思います。「業務で必要なことは理解できるが、必要最低限であればそれでいい。技術が進歩しているんだから、工夫次第でもっと安くなるはず。」そんな意識があるのかもしれません。その証拠に、情報システム予算は常に削減の対象です。 情報システム部門は、常にコスト削減の圧力にさらされ、その努力を強いられています。一方で、情報システムはなくては