高い専門知識と流ちょうな日本語能力を駆使し、日本企業などの第一線で活躍するアジア出身の人材が増えている。多様な背景を持った人々や価値観を包含し、受容されるダイバーシティー(多様性)社会が叫ばれるなか、彼・彼女らが日本の企業と社会に新たな息吹をもたらしている。(取材・写真=NNA東京編集部 須賀毅、片岡野乃子、江康慧) 周怡来(シュウ・イーライ)さんが所属するグローバルスポーツ局アジア部は、中東を含むアジアにおけるスポーツマーケティングが主な事業領域だ。アジアで開催されるスポーツ大会では、大会直前でのトラブルも頻発するが、「難しい対応が求められる半面、それが仕事上の醍醐味でもある」と話す。 上海市出身の周さんは、上海交通大学で日本語を学び、九州大学への進学を経て、2011年に電通に入社した。上海に住んでいた頃、インターネットで見た日本のCMのクオリティーの高さに夢中になった。特に印象に残って