古代ローマ時代から受け継がれ、17世紀〜18世紀にフォークやスプーンが一般的に使われるようになるまでは、ヨーロッパの食卓では手で直接食べる(手食文化)のが主流であった為、食事全般に使われていた。 特に水に香りをつける風習は中世ヨーロッパの上流階級の間で流行し、その頃の名残りとして、現在でも特に手で食べる必要のない料理が出た場合も用意されることがある。 荒木貞夫が陸軍大将だった頃に主宰した帝国ホテルでの宴会の席上、客の一人がフィンガーボウルの使用法を知らず、中の水を飲んでしまった。すると荒木は、咄嗟に自分もフィンガーボウルの水を飲み、主宰者として「客に恥をかかせまい」と配慮したという逸話が残っている[2]。このエピソードは、実名を出さない形で絵本にもなっている[要出典]。 また、イギリス国王だったエドワード8世が王太子だった頃に、アラブの首長達を招待して開いた晩餐会の席上においても、上記と全