首都圏の鉄道では当たり前となっている相互直通運転。2013年3月に始まった東京メトロ副都心線と東急電鉄東横線の乗り入れに伴う、東急・みなとみらい・メトロ・西武・東武の5社による相互直通運転や、2015年3月にスタートしたJRの「上野東京ライン」など、近年その規模はますます拡大している。 相互直通運転は、乗り換えなしで郊外と都心を直結し、混み合うターミナル駅での乗り換えがいらない便利さの一方で、列車の遅れを拡大する要因になっていると指摘されることも多い。遠く離れたほかの路線で発生したトラブルによって、自分の乗る電車が遅れたり、直通運転が中止になったりといった経験のある人も少なくないだろう。 では、相互直通運転は実際にどの程度、列車の遅れに影響を与えているのだろうか。 過去3年間のデータを調査 相互直通を大規模に行っている路線といえば地下鉄各線だ。東京メトロは路線ごとに運行情報を提供する公式ツ