現在の御堂筋。2本の側道を含め、車道が6車線ある(30日、大阪市中央区で、読売ヘリから)=前田尚紀撮影 大阪のメインストリート・御堂筋を全面的に歩道とする試みが動き出した。 30日に公表された将来構想に、完成100年の2037年に御堂筋を歩行者天国とする目標が盛り込まれた。最大幅44メートル、長さ4・2キロの大規模道路の歩道化は世界的にも珍しい取り組みだが、実現に向けた課題は多く、地域の企業や国、警察など関係者には期待と不安が交錯する。 ◆世界に発信 「御堂筋は世界に発信できる価値のある通り。世界の成長する都市では、メインストリートは人が集う空間になっている」 吉村洋文・大阪市長はこの日開かれた御堂筋完成80周年記念事業推進委員会で、パリのシャンゼリゼ通りをはじめ、ニューヨークや豪・メルボルンなど主要都市で大通りが歩行者中心になっている実情を踏まえ、こう強調した。 国内の歩行者天国は、日曜