◆ビジネス支援でイメチェン 前方を力強く指さした自身のイラスト入りの名刺を、1年で600枚配る。 県立図書館(鳥取市尚徳町)が2004年から取り組むビジネス支援事業を担当する支援協力課長の小林隆志(50)。「とにかく顔を覚えてもらわないと仕事にならない」と自腹でオリジナル名刺をつくっている。産学官連携の新商品を展示する県内外のフェアなどに積極的に顔を出して人脈を築いてきた。「図書館利用の次のステップとして専門機関や専門家を紹介できるかが重要」という。 ビジネス支援の対象は、「仕事をもつ全ての人や就職を希望するすべての人」とし、起業や就農に向けた相談会、公務員を対象にした情報収集講座などを幅広く開く。「究極の目標は、図書館のイメージを変えること」と語る小林。「趣味、娯楽の施設として捉えられることが多いが、新しい活用方法を提案できなければ、サービスを維持するのは難しい」 ◇ ◇