鳥取県で「読みメンになろう!」プロジェクトをスタート 1.はじめに 鳥取県では2015年度,鳥取県立図書館(以下当館)を中心に,「えほんでHAPPY!パパもじぃじも 読みメンになろう!」というキャッチフレーズのもと,「読みメンになろう!」プロジェクトを開始した。「読みメン」とは,子どもに絵本の読み聞かせをする男性を意味する言葉で,お父さんやおじいさんなど多くの男性に,もっと子どもと一緒に本を楽しんでほしいという願いを込めている。 近年,当館では,子どもと一緒に絵本等を楽しんでいる父親などの姿をよく見かけるものの,2013年に鳥取県教育委員会が行った「子どもの読書アンケート」によると,読み聞かせを全くしない家庭も多く,家庭での子どもの読書環境には格差があるといえる。このような中,「読みメン」の普及は,子どもが幼い時から本に親しむ機会を増加させることができ,また男性の育児参加にもつながるため,