図書館の授業は、司書教諭の樋野教諭(中央)、学校司書の門脇さん(右)、学級担任(左)の3人体制できめ細かく指導する(4月17日、松江市立揖屋小学校で) 図書館を教育の中心に据え、5年間で先進校に躍り出た松江市立揖屋(いや)小学校。4月、6年生最初の図書館での授業は、前年の振り返りと今後の目標設定から始まった。 「君たちが5年生までにつけた力は色々あるね。読む、書く、話す、聞く、考える、判断する、思いやる。6年生では、1時間で調べてまとめるスピードが求められます」 全学年を担当する専任の司書教諭、樋野(ひの)義之教諭(43)はさっそく、ラベル番号から図書館の本を3冊ずつ探す課題を出した。10分で探し、奥付を見て必要事項を書き写す。一人一人に違う課題を用意したのは、情報活用力を成長に合わせて育てるためだ。 その根底には、旧東出雲町(現松江市)で小中学校全校が連携して作った「学び方の指導体系表」
ホーム > 教育トレンド > 実践の場から > 学校図書館を活用した調べる学習 ~どう情報を読み取りまとめるか、児童・教員共に学ぶ―東京都荒川区教育委員会 学校図書館支援室・藤田利江 主任学校図書館指導員― 学校図書館を活用した調べる学習 ~どう情報を読み取りまとめるか、児童・教員共に学ぶ―東京都荒川区教育委員会 学校図書館支援室・藤田利江 主任学校図書館指導員― 学校図書館の活用がこれまで以上に高まりそうだ。新学習指導要領では、知識・技能の「習得」はもとより「活用」や「探究」の学習活動をバランスよく実施することが求められている。そのためにも、学校図書館に対する期待はますます大きい。学校図書館の充実と活用支援に力を入れている東京都荒川区教育委員会 学校図書館支援室の主任学校図書館指導員、藤田利江先生に取材した。 学校・学年・教科: 荒川区立第三峡田(はけた)小学校 4年生総合的な学習の時
「ノーベル賞に関係する本を探しましょう」「土曜日の新聞の1面にはどんなことが載っていましたか」。4月下旬、東京・荒川区の諏訪台中学校の図書館では、2年生がクイズに取り組んでいた。 今年、同中で初めて実現した新学期の「図書館オリエンテーション」。講師は同区教育委員会の主任学校図書館指導員・藤田利江さん(59)だ。 荒川区は、全小中学校に司書を配置するなど、学校図書館政策では先進地だ。図書館指導員の藤田さんは、「図書館はどんどん進化している。どう活用されるかは、校長のリーダーシップの影響が大きい」と話す。 同中の清水隆彦校長(56)は、前任校で教師と学校司書が連携する授業を推進し、「学校図書館賞」を受賞した。諏訪台中でも昨年4月の着任直後から、学校改革の重点項目として「学校図書館を学習センターにする」と訴えてきた。 「開館日数220日、利用生徒数1万2000人、貸し出し冊数1800冊」と数値目
「へえ、面白い」「借りていこうっと」。カウンター前に並べられた卒業研究を、中学1年の生徒たちが手に取っていく。4月、大阪府河内長野市の清教学園中・高校の図書館「リブラリア」。昨年度の卒業生による卒業研究は、「メンタルトレーニング」「茶」「忠臣蔵」など多彩なテーマで、レイアウトにも工夫を凝らした力作ばかりだ。 卒業研究は、図書館を活用する「探究型プログラム」の一環で、同校の総合学習改革として始まった。中学生は全員、自由なテーマで研究する。完成した研究は製本され、貸し出し用のバーコードがつけられて蔵書に加えられる。 「先輩の作品がよい手本になり、年々、内容や伝え方を工夫した作品が増えてきた」と、図書館で指導にあたる片岡則夫教諭(48)は語る。 高校には、関西学院大学に推薦入学できる「連携コース」の独自の教科で、進学の条件として4万字の論文が課せられる「探究科」がある。片岡教諭は、2008年発足
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