ビジネス担当の司書(左)から、自社の周辺にある企業の説明を受ける印刷会社専務の植木仁美さん=鳥取市尚徳町の県立図書館 机に向かう受験生、のんびり小説を読むお年寄り、調べ物の研究者――。そんな図書館のイメージが変わろうとしている。関係者の注目は「ビジネス支援」。目指すは「税金を使うだけでなく、生み出す図書館」だ。 父(61)の小さな印刷会社をもっと大きく、おしゃれにしたい。そんな夢の実現を目指す、鳥取市の植木仁美さん(33)。秋にも継ぐ予定で、2月から徒歩数分の鳥取県立図書館に通う。 「半径20キロに、どんな企業がどれくらいあるか」「客が気軽に入れる店構えは」。約50の質問にビジネス司書が回答し、「経営分析の超入門講座」「なぜ、あの店に入りたくなるのか」など約40冊を紹介してくれた。書店でこうはいかない。費用がかかるし、欲しい本にたどりつけない。「今日はオフィス進化論の本を借りよう」。植木さ