10歳代〜80歳代まで幅広く発症するが、中年以降の発症が多く、高齢になるほど発症率および有病率は増加する[14]。20歳代の発症はまれである。40歳以下で発症した場合を若年性パーキンソン病と呼ぶが、症状に差はない。日本における有病率は10万人当たり100〜150人といわれる[15][16]。欧米では10万人当たり300人と見積もられている[17]。 明らかな人種差や地域差があるかは不明であるが、白人と比べてアフリカ系アメリカ人の発症率は4分の1程度、アジア人の場合は3分の1から2分の1程度とする資料もある[18]。日本での有病率は増加傾向にあり、これを1) 高齢化に伴うパーキンソン病そのものの増加、2) 診断率の向上、3) 治療の進歩による患者の寿命の延長によるものとする説がある[3]。一方、年齢調整後の発症率・有病率は以前とほぼ変化がないとする報告もある[19][20]。性差については、
パーキンソン病(特発性パーキンソニズム)(読み)ぱーきんそんびょうとくはつせいぱーきんそにずむ(英語表記)Parkinson Disease ◎中年以降の人に多くおこる [どんな病気か] パーキンソン病は、イギリスの医師、ジェームス・パーキンソンが、1817年に発表した病気です。 ①手足が震(ふる)える(振戦(しんせん)) ②からだの筋肉がかたくなる(固縮(こしゅく)) ③からだの動きが減って、ひとつの動作に時間がかかる(無動(むどう)) 以上3つの症状をまとめて、1つの病気であると報告したのです。これをパーキンソン病の三徴候といいますが、これに ④ちょっと押されただけで、前方や後方へ転倒する(姿勢保持障害) という症状を加え、四徴候とする専門家もいます。 パーキンソン病は、50歳代からの発病がいちばん多く、ついで、60歳代、40歳代ですから、中年以降の人の病気ということができます。 日本
1 Parkinson’s Disease Hoehn-Yahr Stage oehn-Yahr Stage Stage Stage 1 Stage Stage 2 60 2 3 Hoehn-Yahr Stage Wearing-off On-off 2 1 2 2 Wearing-off 3 peak dose dyskinesia diphasic dyskinesia 5 W e a r i n g - o f f 6 O n - o f f 4 On-off 7 30 40 PROGRESS IN MEDICINE Vol.19 No.6 1999 ol.48 No.9 1997
めずらしい病気ではなくなってきています 主に40歳から50歳以降に発症し、ゆっくりと進行する原因不明の神経変性疾患です。神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると考えられています。パーキンソン病の日本での有病率は、人口1,000人当たりに約一人と言われており、日本全体で10万人以上の患者さんがいると推定され、高齢化社会を迎えるにあたって、今後ますます患者数は増えると予想されています。パーキンソン病は50歳、60歳代で発病することが多いのですが、70歳代以上の高齢で発病する方も稀ではありません。また、時には40歳前に発病する方もいます。一般的には遺伝する病気とは考えられていませんが、年齢の若い段階で発病した方の中には、遺伝子の異常がある方がいる事が解ってきています。 次のページへ
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