県立武雄青陵中(平川年明校長)が武雄市図書館の利用について生徒に制限を設けている問題で、同校は10日、樋渡啓祐市長の批判を受け、登下校時も生徒だけで図書コーナーを利用できるように見直した。夜間や館内のコーヒーショップ「スターバックス」は、保護者の「責任」のもとでの利用を呼び掛けている。 校内の協議で見直しを決めた上で、校長とPTA会長の連名で保護者に文書で通知した。夜間やスターバックスの利用は、保護者に任せるという意味だという。 平川校長は「武雄市内の学校であり、公立図書館を有効に活用してほしいと思い、見直すことにした」と話す。県教委は「本来、学校は生徒の図書館利用を奨励する立場。学校側には、登下校時の利用で保護者同伴とすべきではないと助言した」としている。 校長から報告を受けた樋渡市長は「一部、ピンとこない部分もあるが、見直したことは歓迎したい」と話した。