部下の違いや個性を認め、尊重する 「使える、使えない」といった言葉を私は使わないし、周囲でもほとんど聞きません。企業でのコンサルティングの経験をもとに言えば、このような言葉が交わされる会社や職場は社員が互いに尊重し合う風土ではないように思います。たとえば、仕事上で問題があった時に自分の行動を振り返るより先に、相手や周囲を責める傾向があるのではないでしょうか。つまりは、他責の風土です。 最近は、「心理的安全性」のある職場をつくっていくことが人事・労務の分野では重要なキーワードになっています。従業員が安心して、意見や考えを遠慮なく発言し、行動に移したりできることなどを意味します。この動きが広がりつつあるのを踏まえると、「使える、使えない」という言葉が交わされている会社は時代の流れについていくことができていない、と言えるのではないかと思います。 実は、私も大手社会人教育支援会社に勤務している時、