はじめに 本職が IT 屋さんだからといって何でもかんでもデジタルが好きなわけではなくて、もともとぼくは “本を物理的にこわすのは抵抗がある” という立場のひとだった。まわりのひとからシートフィードスキャナを買ったという報告を聴いても、ああ買ったのそうなの、本こわしちゃうのね、というくらいにしか思えなかったくらい。だから積極的に自炊関連の情報を漁ることもなかった。 でも部屋を片付けていて、 いざというときにとにかく “読めれば” いいだけ 自分にとってはただの “情報源” だ 思い出程度に見た目が残っていればいい という書類やら本やらがけっこうあることに気がつく。例えば、 古い研修資料 資格試験の勉強の本 古い手書きのノート いつか復習するかもしれない勉学の本 古い雑誌 などなど。 要するに、”物理的な所有にこだわりがないもの” ってけっこうあるんだなあということで、なるほどこういうものを