昨年9月、「白TSUBAKI」のCM発表会。左から・蒼井優、仲間由紀恵、広末涼子、 竹内結子、観月ありさ、鈴木京香とやたらゴーカ。(写真提供/産経新聞社) 『化粧品業界再編地図』によると、同社の業績はここ10年の間に3回も最終赤字に陥っている。最後に赤字決算を迎えたのが05年で、同社がメガブランド戦略を打ち出した時期と合致。巨額投資が〝最後の切り札〟だったと考えれば、あれだけの人数を揃えたことにも納得がいく。 また、「財界展望」(06年10月号)によれば、大勢のタレントとCM契約を結ぶことには、「買い占め」のメリットもあるという。広告業界には「CM縛り」という仕組みがあるため、CMに出演したタレントは競合社の提供番組に出られなくなる、もしくは出演の際にスポンサーの了承が必要になる。よって、多くのタレントと契約を結べば結ぶほど、資生堂はメディアに干渉できるようになるわけだ。 さらに契約を結ん