2013年05月04日14:39 カテゴリ経済テクニカル なぜ日本だけデフレになったのか アベノミクスについて本を書くことになって、その種の本をまとめて読んでみたのだが、一つの共通点に気づいた。最大のコスト要因である賃金の問題を避けているということだ。たとえば日銀の岩田副総裁が先月出した『リフレは正しい』の中身は、これまでの本の繰り返しだが、第1章で「なぜ日本だけがデフレになったのか」と問いかけ、次のような要因をあげる:不良債権説 IT革命などによる生産性向上 生産年齢人口説 中国からの輸入説 日本固有の賃金調整説このうち1については「もう終わった話」とし、2~4については「日本だけで起こっているわけではないと斥けるのだが、5についてはこう書いている:これは、民間のエコノミストが言い出した説です。[・・・]日本企業は雇用を守ろうとして、賃金を引き下げ、雇用者もそれを受け入れるため、デフレに
2013年05月05日12:48 カテゴリ法/政治 「プライバシー権」は言論弾圧の権利 自民党の憲法改正案の評判が悪い。「公共の秩序」やら「国民の義務」を強調する復古的なトーンが強い、といった批判はさんざん論じられているので、私は誰もふれていない問題点を指摘しておきたい。それはプライバシー権の規定である。自民党の案ではこうなっている。第19条の2 何人も、個人に関する情報を不当に取得し、保有し、又は利用してはならない。これは個人情報保護法を憲法の条文に昇格させたようなものだが、この法律が大混乱を引き起こしていることはよく知られている。プライバシーというと自分の秘密を守ることと思う人が多いかも知れないが、法律用語でいう個人情報は、住所・氏名など個人を特定できるすべての情報なので、個人名はすべて規制対象になってしまう。つまりプライバシー権というのは、他人の自分についての言論をコントロールする権
我々ヒトは「言葉」というコミュニケーション手段を持ったため、ほかの生物とは違う、と考える人が多いようです。ビジネスで使われる言葉や愛の言葉、相手を説得する言葉、政治家の言葉、ネット上のブログやSNS……。我々は実に多種多様な言葉を操り、自分の意思を相互に伝え合っています。 言葉には負の側面も多い。振り込め詐欺も言葉でダマされます。ダマす側、ダマされる側の戦いも複雑で高度なものになっている。今日は憲法記念日です。法律というのも「言葉」であり、ダマしダマされないための「約束事」です。詐欺罪を規定している刑法246条もそうですし、国家の理念をうたっている「約束事」の最高のものが憲法、というわけで、今日はそのことを確認し合う日、というわけです。 同じ生物同士のコミュニケーションの基本は、愛の表現、つまり「私はあなたが好きだ」っていう好意を表すこと、そして不安の解消、つまり「私はあなたの敵じゃないよ
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