銀座のキャバレー「白いばら」 43都道府県のホステスがいる「心の停車場」 (1/2ページ) 2009.1.24 17:30 ふるさとの訛(なま)りなつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆくー。啄木が佇(たたず)んだのは東京・上野駅の人ごみの中だった。銀座の裏通りにも「心の停車場」がある。戦前から80年近くも続く老舗キャバレー「白いばら」。ホステス250人の出身地は43都道府県にわたり、キャッチフレーズは「あなたのお国言葉でお話が出来ます。郷里の娘を呼んでやって下さい」。誘われるまま白い扉を開けた。客を誘う日本地図 銀座3丁目のガス灯通り。豪華な店内は白と黒の市松模様の床に、赤いビロード風ソファ、点滅する電飾。中2階のステージから生バンドの演奏が流れ、色とりどりのドレスをまとったホステスたちが笑顔を向ける。 1936(昭和11)年の二・二六事件の前夜、青年将校がこの店にひそかに集まり「