この姫君ののたまふこと、「人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」とて、よろづの虫の、恐ろしげなるを取り集めて、「これが、成らむさまを見む」とて、さまざまなる籠箱どもに入れさせたまふ。 中にも「烏毛虫の、心深きさましたるこそ心にくけれ」とて、明け暮れは、耳はさみをして、手のうらにそへふせて、まぼりたまふ。 この姫君のいうことは変わっており、「世間の人は花よ蝶よと綺麗なものばかりありがたがるけれど、そうじゃないと思うのよね。人間は、誠実に、物事の本質を追求してこそ志があるってものじゃない。」といって、たくさんの虫の、しかも気持ちの悪いなものを集めては「成長するのを観察するのよ」と、籠に入れて飼っていたのです。 特に、「毛虫が、何かを考えていそうなところってすごく惹かれない?」といって、一日中、髪も動きやすいようまとめてしまって
更新履歴 2012年 05月26日古事記より因幡の白兎 2012年 05月26日古事記より八俣の大蛇 2012年 04月02日古事記より天岩戸 2012年 04月02日古事記より天照大御神と須佐之男の契約 2012年 03月11日宮城県民話よりみちびき地蔵 2012年 02月19日古事記より国生み-三貴神- 2012年 02月05日古事記より国生み-黄泉の国- 2012年 01月28日古事記より国生み-天の浮橋-
漫画「銃夢 Last Order」から、マッド・サイエンティストのノヴァ教授の言葉。天才的知性を持ちながらも世界に絶望して死を望んだ助手、ロスコーに投げかけた台詞(この時点でロスコーは既に自殺しているので、その人格バックアップ情報で動くロボットに対して)。 私は無宗教なせいか(家には仏壇と神棚があり、結婚式は教会で葬儀は仏式、という典型的な日本的無宗教である)、この「世界」と「人間の生死」の解釈がいたく腑に落ちた。 ロスコー君、宿命というものは確かにある。 人は場所・時代・環境を選んで生まれることはできない。 ゆえに生まれた瞬間にそれぞれの人間の生きる条件は異なっている。 これが宿命です。 そして世界が残酷なのは当たり前のことです。 生の始まりは化学反応にすぎず。 魂は存在せず、精神は神経細胞の火花にすぎず。 人間存在は記憶情報の影にすぎず。 神のいない無慈悲な世界でたった一人で生きなけれ
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