アメリカ国立科学財団(NSF)のInouye太陽望遠鏡が、初となる画像/映像を発表した。画像には太陽表面のセル構造がつぶさに映っていて、プレスリリースの動画ではこれらが沸騰しながら対流する様子が確認できる。 太陽の活動は、通信システムや電力網などに深刻な影響を与えるもの。Inouye太陽望遠鏡の活用により、磁気嵐による重要なシステムへの被害を未然に防げるようになるかもしれない。 ・世界最大のミラーを備えた太陽望遠鏡 ハワイのマウイ島にあるこの望遠鏡は、約4mと世界最大のミラーを備え、遮るもののないハレアカラ山頂(標高3055m)から太陽を観測する。 特殊な冷却システムにより、太陽観測で発生する熱からシステムを保護。これには夜間に作られた氷が利用されるとのこと。 また、最先端の光学技術により地球の大気によるぼやけを補正し、設計の工夫で焦点を正確に合わせられる。 ・コロナ内の磁場をマッピング