HOME / 特集 / 【終わりは、はじまり】前編:80歳まで続けたい、そんなブランドを「辞める」と決めて(n100デザイナー・大井幸衣さん) 商品プランナー 斉木 ずっと春が苦手でした。それは、別れの季節だから。 順々にやってくる節目をうまく整理できず、足踏みしている間に、みんなどんどん前に進んでいく。なんだか自分だけ取り残されたような気持ちになります。 みんなはどうやって「終わり」を受け止めているんだろう? そう考えると、世の中に「はじまり」の物語は溢れているけれど、「終わり」の物語にはなかなか出会えないことに気づきました。 終わりの渦中にいる人に、深く話を聞いてみたい。そう思っていた頃、人づてにあるアパレルブランドが終了することを聞いたのです。 憧れのブランド「n100」が終わる……? ▲カシミヤカーディガン(左)と、シルクタフタのトップス(右) そのブランドは「n100(エヌ ワン