保存修理工事が進められていた世界遺産・二条城(京都市中京区)の二の丸御殿唐門で、装飾品「垂木鼻先金具」の菊紋の下から、葵紋が発見されました。菊紋は天皇家、葵紋は徳川家を示しており、城の主人が天皇家へと変わった明治中ごろに菊紋が重ねられたと考えられています。二条城のサイトでは、菊紋と葵紋の写真を公開しています。 ▽ 二条城二の丸御殿唐門・築地保存修理工事完成及び唐門開通について ―菊紋の下に隠された葵の御紋―(PDF) 二条城では2011年から、工期20年間の予定で本格修理事業が進められています。その第1弾として、2011年12月から唐門の保存修理工事を実施。飾金具や彫刻の修理、漆塗の塗り替えなどが行われました。 菊紋の下に隠されていた葵紋は、修理で飾金具を取り外した際に発見されました。元離宮二条城事務所によると、1973年から1975年まで行われた前回の修理時に、破風飾金具では菊紋の裏に葵