終の選択 穏やかな死を探して 連載第11回では、生命維持治療の中止をめぐる問題について、日本と米国の状況をお話ししました(詳細は「第11回 生命維持治療は許されるのか?」を参照)。 さて、この連載もいよいよ最終回となりました。第12回では、2012年に超党派の国会議員連盟が提案した「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」、いわゆる「尊厳死」法案について、どのような議論が必要かといったことについてお話ししたいと思います。 ◆「尊厳死」法案とは? 「尊厳死」という言葉、みなさんはもうおわかりですね。第1回で言葉の整理をしたように、生命維持治療の差し控え(不開始)・中止を指しています。 さて、ここで質問です。 次に挙げる五つの項目のうち、上記の「尊厳死」法案に含まれている項目が三つあります。どれだと思いますか。 ①生命維持治療を差し控える、あるいは、いったん始めた生命維持治
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