任天堂が28日発表した11年4~6月期連結決算は、営業損益が377億円の赤字(前年同期は233億円の黒字)となった。03年度の四半期決算開示以降、四半期の営業赤字は初めて。2月に発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売不振が響いた。 また、任天堂は同日、12年3月期連結業績予想について、最終利益を1100億円から200億円に下方修正した。8月から3DSを1万円値下げすることなどが影響する。 会見した岩田聡社長は3DSの値下げ決断について「放っておけば販売は伸びない。思い切った手段が必要だ」と述べた。既に購入した人には「信頼を損なったと痛感している」とコメントし、ゲームソフト20タイトルを無償配信することを明らかにした。【武内彩】