偕老同穴の契りを結んだ糟糠の妻といえども、憤懣やる方ないことだってある。おそらくすべての夫婦が、おたがいにちょっとした不満を抱えているはずである。 ちょっとした不満だからこそ、いちいち諫言を呈するのもはばかられる。だからといってどこかでその憂さを散じなければ、不満は培養され、膨張し、乗数効果。そうしていつか邪念となり爆発してしまう。 本日。そんなちょっとした不満をかんじた。ちょっとした不満ってゆうか、めちゃくちゃ怒っている。また水筒からお茶が漏れていたのである。 この「また」というところがポイントである。むろん、ひとは誰しも間違いを犯す。そうゆうどうぶつ。最初のミスであれば瞑目し、海容なこころでもって「そんなこともあるさ」で流れる一件である。 しかし、その後も水筒から茶が漏れた。ゆえに「茶が漏れるでの水筒のパッキンはしっかり閉めてほしい」という警告をした。前回注意しなかった私がわるかった。