このドラマは数奇な運命に翻弄され、苛酷な人生を辿りながらも、 自らの信じる道をひたむきに生きる姉妹・真世と香世の30年に及ぶ壮大な愛の物語である。 物語は主人公である姉妹・真世と香世の誕生から始まる。 昭和45年、大阪で万博が開催され、時あたかも列島改造ブームに沸き、 金銭、名誉、権力の欲に溺れ、互いに競い合う高度経済成長まっしぐらの時代。 まさに人々の心の中から「真心」や「思いやり」といった大事なものが こぼれ落ちていく時代だった。 看護婦の鏡子は、愛する男・豊樹の裏切りを許せず、 豊樹が結婚した富貴子との間に誕生したばかりの赤ん坊を略奪、 ぼたんと名付け溢れんばかりの愛情をかけ、密やかに育てる。 失意の豊樹と富貴子は、翌年、次女・香世に恵まれ、悪夢を忘れるためにも心血を注いで育てる。 こうして実の姉妹である真世と香世は、大人になるまで互いの存在を知ることなく成長する。 しかし運命のいた