TPP日米協議14日再開 牛・豚肉、着地点見えず 2015/1/12 1:00日本経済新聞 電子版 貿易や投資の自由化をめざす環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で最大の焦点となっている日米協議が14日から再開する。牛肉や豚肉など農産品の輸入関税交渉で日米は折り合えるか。交渉の着地点はまだ見えない。 米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行など米政府代表団が来日し、大江博首席交渉官代理らと2日間の日程で交渉する。甘利明経済財政・再生相は9日の記者会見で「春先までにTPP閣僚会合を開ける状況をつくるのが大事。その前提として日米間のひととおりの決着を図るのがカギだ」と述べた。 2016年の米大統領選で、民主党政権はTPP交渉の妥結を最大の実績としてアピールしたい考え。ところが自由貿易を標榜する野党・共和党が日本に改めて関税ゼロを要求してくる可能性がある。大統領選をにらんだ米議会の駆け引きが