広告大手の電通と博報堂DYホールディングスは、09年3月期連結決算でともに初の純損失となった。昨秋以降の不況で自動車をはじめとする大手企業が広告費を絞り、新聞やテレビへの出稿が大きく落ち込んだことが響いた。 14日発表した博報堂DYホールディングスの連結決算は、売上高が前期比7.6%減の1兆333億円、本業のもうけを示す営業利益は40.0%減の150億円、純損益は32億円の赤字(前期は100億円の黒字)だった。電通も純損益は204億円の赤字(前期は362億円の黒字)。新聞の売上高はともに前期より約2割減り、媒体別の落ち込み幅で最大だった。