タブラ奏者のユザーンが、お手製カレー鍋を抱えて『タンマ君』でおなじみの東海林さだおさんに会いに行く――。『週刊文春 丸ごと一冊タンマ君 特盛!』に掲載されたスペシャル企画の舞台裏と、憧れの東海林さだおさんへの思いを、ユザーンみずから綴ります。 ◆◆◆ 3年前の秋、阿川佐和子さんから突然「ユザーン、誰か会ってみたい人っている?」と聞かれた。いったいどういう質問なんだ、と思いながら、東海林さだおさんの名前を挙げた。ものの数分後、「東海林さん来てくれるって! 今度の火鍋会に」というメッセージが届き、僕は少し震えた。 年に何度か、阿川さんを中心とした友人達で集まって夕飯を食べながら近況報告をする地味な会をやっているのだが、そこに東海林さんを呼んでくださったというのである。 僕にとって東海林さんは、小さい頃からのヒーローだ。独自の視点を軽妙な文体でリズミカルに綴るエッセイがとにかく好きで、いつも手元
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