広告であることを隠し、消費者の純粋な感想や口コミを装って宣伝する「ステルスマーケティング(ステマ)」の規制に消費者庁が乗り出す。広告だと認識できないようにする手法は消費者を誤認させ、合理的な商品選択を阻害する恐れがあると判断した。商品やサービスに関する不当表示を規制する景品表示法に基づく告示で来年度、禁止行為に加える方針だ。 【写真】 消費者庁の有識者検討会が近く規制のあり方について提言をまとめる見通しで、同庁は提言を踏まえて具体的な制度設計に着手する。公聴会開催などの手続きを順次進める。 ステマは、実際は金銭などの対価がある広告なのに中立的な立場を装って行っている広告を指す。SNSでの投稿やネット通販(EC)サイトのレビュー、プラットフォーム上の口コミ投稿などで指摘されている。有名企業や著名人、SNSなどで影響力のある「インフルエンサー」によるステマがたびたび表面化してきた。 ただ、現行
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