慰安婦問題の記事を書いた元朝日新聞記者の植村隆氏(56)=北星学園大非常勤講師=が、「記事は捏造(ねつぞう)だ」との批判を繰り返され名誉を傷つけられたとして、西岡力・東京基督教大学教授と週刊文春を発行する文芸春秋に計1650万円の損害賠償などを求める訴訟を9日、東京地裁に起こした。 訴状によると、植村氏は1991年、韓国の元慰安婦の証言を記事化。8月に「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」、12月に「かえらぬ青春 恨の半生」などの見出しで掲載された。 これらの記事について西岡氏は雑誌などで、①「女子挺身(ていしん)隊の名で連行された」と書いているが、その事実はなく、経歴を勝手に作った②元慰安婦がキーセン(妓生)の育成学校にいた経歴が書かれておらず、身売りされて慰安婦になった事実に触れずに、強制連行があったかのように書いた③植村氏の義母は、元慰安婦らが日本政府を訴えた裁判の韓国の支援団