京都府城陽市の小学4年生の男児(10)が、たばこ自販機成人識別カード「タスポ」を用いずにたばこを購入できる「顔認証方式」の自販機で誤って成人と識別され、今年2月にたばこを購入していたことが17日、分かった。府警は「中学生の誤識別はあったが、小学生は特別。(たばこの自販機を管理する)財務省に働きかけを強めたい」としている。 府警少年課によると、男児がたばこを持っていることに気づいた父親が2月、問いただしたところ「自販機で買った」と話したため府警に相談。府警が今月7日、少年に立ち会いを求めて実験し、3回中1回は成人と識別されることを確認した。 顔認証方式自販機は、目や口の大きさや骨格などを数値化して年代を判断するシステムを内蔵。昨年7月以降、全国で約5200台が設置されているという。 自販機メーカーは「珍しい事例で原因は調査中。現在早急に精度の高いソフトに更新している」と説明している。