情報通信サービスを巡る問題を検討する総務省の作業部会は22日、インターネット上で街並みの画像を閲覧できるグーグルの「ストリートビュー」(SV)について、「ぼかし処理などが行われている限り、大部分はプライバシーや肖像権との関係で違法とならない」との見解をまとめた。 塀の上から自宅の敷地内をのぞき見るように撮影されたといった批判が住民から相次いだため、グーグルは先月、街頭を撮影するカメラの高さを40センチ下げ、画像を撮り直すなどの対応策を発表している。 作業部会では、SVのような道路周辺の映像サービスについて、個人を特定できないような画像処理を行っていることなどから「現時点では、個人情報保護法の義務規定に必ずしも違反しない」とした。その上で、画像公開後の削除要求への対応などの徹底を提言している。