保守とは謙虚な思想 「保守」という言葉はいろいろな人がいろいろな意味に使う。しかし「古いものを墨守する」、「自国の歴史を正当化する」、「国家が個人の上に来る」――などという思想ではない。 極めて謙虚な思想であって「自分は間違う」ということを根本に置いている。自分も間違うから、独裁者が一人で決める政治は否定する。また共産党のような、他の価値観を認めない集団の意思決定も否定する。エリートとうぬぼれている一部の人だけで決めることも危ないと考える。だから大勢で決めようと考える。 政治の場では独裁ではなく、民主主義を選ぶ。経済の場では統制経済や計画経済のように一部の人に任せるのではなく、大勢の人が参加する自由主義市場経済を選ぶ。 しかしこれらは必要条件であって、これらを満たすだけで保守というわけではない。もう一つ大切なことがある。今に生きている多数もまた間違うからだ。 多数の意思決定の誤りを正す 民
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