ミンキーモモの名前が決まった頃、芦田豊雄氏から、決定版ともいえるキャラクターデザインが届いた。 正直な話、はじめて見た時は、みんな、あっと驚いたと思う。 なにより髪形である。そして、髪の色がピンクなこと……。 芦田氏の説明によると、シルエットになった時、誰が見てもミンキーモモだと分かる事……どんな小さな子供が似顔絵を描いても、つまり誰が書いても髪がピンクならミンキーモモだと了解できるデザインを目指したという。 今では見慣れたミンキーモモだが、当時は、相当奇抜だったと思う。 誰かが、これで行こうよと言い出し、あまりびっくりしたのか、誰も異論をとなえる人がいなかった。 スポンサーからも異論がなかった。 今、思うと、スポンサーはミンキーモモ自身の人形化は考えてなかったのだ。 スポンサーの関心はミンキーモモが使う魔法の小道具の玩具化だった(もし、ミンキーモモの人形を考えていたら、フィギュアのない時