「あのね、ユナちゃんと真央、同じ年ってだけじゃなくて、誕生日も同じ月なの。ユナちゃんも9月生まれって言ってた。それを聞いて、あ、この子とは、ずーっと一緒にスケートやるんだなあって思ったよ」 ライバル、キム・ヨナ(韓国)と初めて戦ったシーズン。14歳の浅田真央(中京大)の言葉を、五輪の表彰台に立つ二人を見つめながら思い出した。 この年、2004-05シーズン。ジュニアグランプリ(GP)ファイナルは浅田1位、キム・ヨナ2位。世界ジュニア選手権も浅田1位、キム・ヨナ2位。ぴたりと後ろについてくる年も背格好も近いアジアの友人のことを、「スケートが……すごく上手。滑ってる曲もすごくいい曲だったけれど、それで踊ってるユナちゃんも、すごくきれいだったんです」と浅田は語った。その「すごく上手」な選手に、あなたは2回も勝ったじゃない、と冷やかすと、ちょっと考え込むように彼女は言った。 「うーん、でも、