ブックマーク / www.glassracetrack.com (18)

  • ガラスの競馬場: 走るフォームを教え込んで強い馬をつくる

    4月に上梓した単行「馬体は語る—最高に走るサラブレッドの見つけ方」を読んだと、新規開業の厩舎で働く厩務員から連絡をいただいた。その方は、「ROUNDERS」のファンでもあり、手紙でのやり取りを経て、今回の単行の発売を機に初めてお話をすることができた。その会話の中で、「vol.1で書かれていた走るフォームはとても参考になりました。実は、新しい厩舎では走るフォームに力を入れているのですよ」と言われ、嬉しく思うと共に胸が熱くなった。7年前に調教について書いたことが、競馬ファンだけではなくホースマンたちにも届き、時代を経ても現場に生かしてもらえていたのだ。 なぜ私が調教について語るとき、走るフォームについて語ったのかというと、現在の調教の潮流自体が走るフォームにあると感じていたからである。強い馬づくりを掲げ、ここ数十年で目覚ましい進化を遂げてきた日競馬の調教技術の最先端は、走るフォームにある

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    toronei 2018/05/07
  • ガラスの競馬場: 動けば負け、動かなくても負ける。

    ダービー観戦記―2017― 内枠から横山典弘騎手が乗ったマイスタイルが先頭に立つと、トラストや皐月賞馬アルアインが続く。他の馬たちはゴチゃつくのを嫌い、手綱を引いた状態で第1コーナーに突入したため、3ハロン目から急激にペースが落ち着いた。前半1000mが63秒2、後半1000mが59秒1という究極のスローペース。馬群の内でじっと我慢して脚を溜めるか、前のポジションを取っていなければ勝負にならない、先週のオークスとほとんど同じレースとなった。ところが、ただ1頭と1人だけ、向こう正面において外から動いて2番手まで押し上げた馬とジョッキーがいた。 レイデオロはこういう競馬をして勝ったのだから、他馬よりも1枚以上力が上であったということになる。休み明けとなった皐月賞は行きっぷりが悪く、ゴール前は伸びてきたものの届かず5着に敗れてしまったが、ひと叩きされた日ダービーは来の仕上がり。内枠であればも

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    toronei 2017/06/03
  • ガラスの競馬場: 脈々とその血を

    今月号の雑誌「優駿」にて、「名馬に魅せられて」という旬の種牡馬特集が組まれている。現役馬と比べて、種牡馬はどうしても上がってしまった馬たちということもあり、これまであまり興味深く読み入ることはなかった。また、サンデーサイレンス全盛期には、その他の種牡馬は泡沫扱いになってしまうため、真剣に引退後の生活をウオッチする気も起きなかった。しかし、昨年は日高の生産馬から多くのG1ホースが出たように、種牡馬においても群雄割拠の状況が生まれつつある。日馬の血統レベルの向上に伴い、サンデーサイレンスを起点として枝分かれする種牡馬たちは底上げされ、まさに脈々とその血を広げ伝えようとしている。 今回の特集で取り上げられているのは、ゴールドシップ、キズナ、ディープインパクト、オルフェ―ヴル、スクリーンヒーロー、ブラックタイド、ヴィクトワールピサ、ロードカナロア、ダイワメジャーなど、新種牡馬から実績のある種牡馬

    ガラスの競馬場: 脈々とその血を
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    toronei 2016/07/29
  • ガラスの競馬場: 名馬の理

    今年の2月に引退した橋口弘次郎調教師が育て上げた名馬たちの物語である。1000勝を積み上げた橋口調教師は偉大だが、この物語の中心に彼がいるのではなく、登場するのは名馬たちであって、彼はその傍らにいつもいるのである。調教師像というのは様々であり、国によってはかなりの権威を持っていたりするし、一国の競馬の存亡を担ってきたのも調教師であったりする。橋口調教師はそういうタイプではなかった。地方の競馬場で育ったことや、騎手としては大成しなかったことに礎があるのかもしれないが、競馬人として生きた46年間、彼は人と馬に沿ってきたのである。熱い想いを心に秘めながら。 橋口調教師が調教した馬たちが表舞台に立ち始めた時期と、私が競馬を見始めたそれはちょうど重なっている。最初の頃は、目につくのは馬と騎手の名前ぐらいで、その馬を育てている調教師と馬が紐つくことはほとんどなく、もちろん調教師の名前と顔は一致しなかっ

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    toronei 2016/06/04
  • ガラスの競馬場: 名を残す馬たち

    ダービー2016―観戦記― きちんと朝べ、部屋の片づけをし、トイレの便器をピカピカに磨いてから家を出る。競馬場に向かう途中の電車のホームで横入りをされても、グッと我慢して心を平穏に保つ。ゲンを担いでいるつもりはないが、せめて今日ぐらいは神様に味方してもらいたい。ダービーはそんな日なのである。競馬場に到着すると、すでに第10レースの出走馬たちはパドックを回っていて、それでも呑気にソフトクリームなんかをべていると、あっと言う間にスターターが旗を振り、今年の日ダービーの幕は切って落とされた。 内枠を利してマイネルハニーが先頭に立ち、アグネスフォルテとプロフェットが続く。この時点でペースが速くなる見込みはなく、案の定、前半1200mが72秒9、後半71秒1という超がつくスローに流れた。府中の2400mでこうなると、内枠の前目のポジションで脚を溜められた馬にとって、極めて有利な瞬発力勝

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    toronei 2016/05/31
  • ガラスの競馬場: ゴールドシップは本当にゴールドシップだったのか?

    ゴールドシップが引退式を行った昨年暮れの有馬記念から、もうすでに2か月以上が経ったにもかかわらず、競馬関連の雑誌やインターネットには彼の名前や姿に溢れている。アーティストが亡くなってから讃えられるのとはまた違って、ゴールドシップという存在が競馬ファンからどれだけ純粋に愛されていたかを物語っている。私にとってゴールドシップは現役時代に応援する馬の1頭でしかなかったが、なぜか今になって、彼の偉大さが分かり、そしてその血に秘めたドラマを知ったことで、彼のことが頭から離れなくなってしまった。もうゴールドシップの勇姿をターフで見ることはできないが、彼の血やこれから彼が残すであろう後継者たちを通し、彼のことを改めて好きになりたいと思う。 血に秘めたドラマとは、今月号の「優駿」で語られていたスイートフラッグのことである。下総御料牧場が生産した同馬を和田共弘氏が購入し、野平祐二騎手が騎乗した。野平祐二騎手

    ガラスの競馬場: ゴールドシップは本当にゴールドシップだったのか?
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    toronei 2016/03/11
    ゴールドシップは馬主さんがこの牝系にこだわった結果か。
  • ガラスの競馬場: さらば藤田伸二

    騎手の世界で綺麗に乗るということは、騎乗フォームやアクションが美しいだけではなく、フェアに乗るということを意味する。自分が勝つために、他の騎手や馬の危険を顧みず、レース全体の調和を乱してしまうような乗り方をするのではなく、競馬というスポーツが誰にとってもスムーズかつ公正に行われるように乗るということだ。ただ馬につかまってジッとしているだけであれば、それは安全安心ではあっても、勝利からは遠ざかってしまう。逆に、他の人馬を妨害したり、無理な進路変更やポジション取りをしたりすれば、自分の馬が勝つ可能性が高まることもある。「綺麗に乗る」と「勝つ」、どちらか一方だけを選択するのだとすれば、さほど難しいことではない。両方を同時に行うことが難しく、騎手として最高の技術と英知が求められるのである。 「特別模範騎手賞」を2度受賞した藤田伸二騎手は、綺麗に乗りながら勝つことを最も体現した騎手のひとりであろう。

    ガラスの競馬場: さらば藤田伸二
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    toronei 2015/09/11
    これホンマにな。>藤田伸二騎手が大活躍していた時代には強力なエージェントに支えられていたことなど、競馬関係者なら誰もが知っている話であり
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    toronei 2014/12/12
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    toronei 2014/10/17
    そもそも2400に実績がない馬が二頭、秋天・JCにコース不安がある馬が逃げてきたというのが、今回の豪華日本馬三頭の実態だったわけだからなあ。
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    toronei 2014/07/29
  • ガラスの競馬場: スミヨンに教えられた「競馬人の教育」

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    toronei 2012/10/15
  • ガラスの競馬場: 「いい経験」では情けない

    から駆けつけた多くのファンが見守るなか、キングジョージに挑戦したエアシャカールが、勝ったモンジューから8馬身以上も離されて5着に敗れた姿をテレビで見て、私は勝ち負けは別にして、ある種の情けなさを抱くことを禁じ得なかった。 というのも、この結果に、関係者が口を揃えるように「いい経験だった」と言っているからである。 1969年にスピードシンボリでキングジョージに参戦した私には、今さら「いい経験ができた」なんて言われちゃ困る、という意識があるからだ。 31年前と違い、日産サラブレッドの質は、想像もしなかったほど向上していると言っていい。 日の調教施設の充実も、目を見張るものがある。競馬に携わる人たちの考え方や姿勢も隔世の感がある。海外で競馬をさせることを念頭に馬作りをしている人たちが増えてきている。海外競馬の情報も、瞬時に詳細が日に入ってくる。 そんな恵まれた時代になり、以前とは比べ物

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    toronei 2010/10/09
  • ガラスの競馬場: 執念の馬

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    toronei 2009/05/02
  • ガラスの競馬場: 安藤勝己VSルメールの対談を読んで(後編)

    最後に、JRAとフランスにおける処分や降着制度の違い、そしてレースの厳しさについて2人は語る。 安藤勝己 「制度についていえば、JRAも来年度処分についての規定が変わる。その内容には、向かっている方向が違うんじゃないかと思うものがある。フランスでの処分や降着制度はどうなっているの」 ルメール 「日とは少し違います。レース中に寄って行ったことなどはあまり問題にはなりません。日では降着になるようなケースでもね」 安藤勝己 「そうだろうね。今年の凱旋門賞なんて、ユタカちゃんは全然競馬をさせてもらえなくて、だけど審議にもならなかったでしょう。あれがふつうなわけでしょう。日は安全だけど、周りに気を遣うばかりで競争をしている感じじゃない。よその国に行ったら、それじゃ間に合わないよね。そういうところから来ているんだから、外国人ジョッキーにしたら日の競馬はラクだろうね」 ルメール 「フランスに比べ

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    toronei 2009/02/16
  • ガラスの競馬場: 安藤勝己VSルメールの対談を読んで(前編)

    競馬ブックで毎年恒例の「新春ジョッキー対談」にて、ルメール騎手と安藤勝己騎手がフランスと日の競馬の違いについて語り合った。その対談の内容が、日競馬の現状を鋭く指摘していて非常に面白かったので、ここに紹介したい。 まず、日の調整ルームについて話が及ぶ。 ルメール 「フランスにはレース前日から入らなきゃいけない調整ルームはないし、レース当日のジョッキールームではお互いにライバル同士なので、フレンドリーな感じにはなりません。それに、ジョッキー同士がふだん一緒に時間を過ごすことはあまりないんですよ」 安藤 「その感覚は分かるような気がする。プロなら来、そうあるべきだろうね。日はふだんから一緒にいるから友達みたいな感覚がけっこうある。僕は、フランス型の方がいいな」 ご存知の方も多いので詳しくは説明しないが、日の調整ルームには、原則としてレースの前日の18時までの入室が求められる。調整ルー

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    toronei 2009/01/31
  • ガラスの競馬場: 競馬は文化であり、スポーツである。

    2000年2月29日。400年に一度という特異な「うるう日」に私はJRA調教師を定年引退した。自宅に贈られてきた多数の美しい花たちを見るにつけ、なぜか涙ぐんでしまう。愛してやまない競馬に、現役という立場ではもう二度と戻れないんだ、という事実が私をセンチメンタルにさせる。 愛する競馬のために尽くしてきた。昭和17年、中学2年で中退して競馬の世界に飛び込み、騎手そして調教師として歩んできたこれまでの58年間を、私は胸を張ってそう言える。 競馬は文化であり、スポーツである。単なるギャンブルではない。「競馬とばく」と呼ばれていた時代から「ギャンブル一辺倒からの脱却」、その実現のために苦しんできた。ギャンブルだけでは競馬は滅びてしまう。そういう恐怖におびえていたからだった。 愛すべき競馬を滅びさせないためにはどうしたらいいか。若手騎手だった私は真剣に考えた。その答えが「ファンに見せる競馬、ファンを魅

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    toronei 2009/01/26
  • ガラスの競馬場: ジュンペー

    「死んでしまつた人間といふものは大したものだ。何故あゝはつきりとしつかりとしてくるんだらう。まさに人間の形をしてゐるよ。してみると、生きてゐる人間とは、人間になりつゝある一種の動物かな」とは小林秀雄の言葉です。 生きている私たちは、人を嫉んだり、余計なことを言ったりしながら、日々の生活に汲々としてなんとか生きています。それに対し、死んでしまった人間が、ある種、絶対的な形(存在)として私たちの中に生きてくるという感覚は、私も最近になって少しずつ分かるようになってきました。 新人の三浦皇成騎手が、あの武豊騎手の新人最多勝記録(69勝)を抜いたことが大きな話題になりましたね。1987年以来、トップに立っていた武豊騎手との比較ばかりがクローズアップされてしまいますが、武豊騎手、加賀武見騎手(58勝)、福永祐一騎手(53勝)に次ぐ、歴代4位の記録を持っていたジョッキーから、私はどうしても目が離せませ

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    toronei 2008/11/13
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    toronei 2006/12/15
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