KADOKAWAは7月24日に刊行予定だった『東京2020オリンピック開会式公式プログラム』の販売を中止することを、同22日までに書店に通知した。 通知した案内によると、同プログラムは開会式、閉会式のショーディレクターを務める小林賢太郎氏のインタビュー記事を2ページにわたって掲載。しかし、小林氏が開閉会式のクリエーティブチームを解任されたことを受けて、販売を中止するとしている。 直接取引をしている書店には販売会社に返品せずに、商品が届き次第、販売せずにすべて廃棄してほしいと呼びかけている。
デジタル技術を用いて企業活動を変革するDX(デジタル・トランスフォーメーション)。出版業界ではKADOKAWAの先進的な事例が注目されている。新型コロナ禍のさなか、新たな社内コミュニケーションツールの導入、デジタル機器の提供、リモートワークのためのネット接続管理など多岐にわたって社員の仕事をサポートしたのがKADOKAWAグループでDXを推進する㈱KADOKAWA Connected(KDX)だ。 各務茂雄社長は、ITエンジニアとして外資系企業を渡り歩き、2017年にドワンゴに入社。直前はアマゾンウェブサービス(AWS)のコンサルティングチームも率いたデジタル戦略のエキスパートだ。11月に東洋経済新報社から『世界一わかりやすいDX入門 GAFAな働き方を普通の日本の会社でやってみた。』を上梓。自らの経験をベースにKADOKAWAグループで「日本型」にアレンジしたDXを実践し業務効率化や、生
アマゾンジャパンは4月28日、日本出版販売(日販)が非在庫書籍を出版社から取り寄せる「日販バックオーダー発注」を6月30日で終了することを、出版社に通知した。これにより、一時的に売上機会減少のリスクがあるとしながら、出版社に対して同社との直接取引による商品供給を検討するよう求めている。 「日販バックオーダー発注」を終了したあとも、日販への新刊書籍発注や日販の在庫を仕入れる「日販スタンダード発注」、トーハンへのコミックス・雑誌の新刊発注は継続する。出版社に対して日販の在庫を増やすことと、直接取引を検討することを求めている。 通知の中で「日販バックオーダー発注」終了の理由について、アマゾンの発注に対する日販の在庫引当率が、日販非在庫書籍は「弊社が期待する数字を大幅に下回っている」ことから、日販と協議を続けてきたが「建設的な合意には至ることができなかった」とし、「日販バックオーダー発注」の継続が
講談社は10月14日、コミックス・コミック雑誌などを発行する中堅出版社である一迅社の全株式を取得し、完全子会社とすることを発表した。 一迅社は累計210万部を超える『ヲタクに恋は難しい』をはじめとするコミック作品、月刊『コミックゼロサム』、月刊コミック『REX』など漫画雑誌、「一迅社文庫」「一迅社文庫アイリス」などライトノベルスを刊行している。 講談社は発表のなかで「今回の決定により、コミックジャンルにおいて両社の強みを活かし、シナジー効果を発揮して、漫画市場の活性化に大いに寄与していくものと確信している」と述べている。 同日、東京・文京区の椿山荘で記者会見を開く予定で、講談社から野間省伸社長、森武文専務、一迅社から原田修会長、杉野庸介社長が出席する。 一迅社は1992年に原田氏が設立したスタジオディー・エヌ・エーと、2001年に杉野氏が設立した一賽舎が05年に合併して誕生した。資本金は1
アマゾンジャパンが電子書籍定額読み放題サービス「Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)」を、8月にも日本で開始することが、複数出版社への取材で明らかになった。日本では電子雑誌の読み放題サービスが市場を拡大しているが、国内最大規模の電子書籍配信事業者による、書籍、雑誌、コミックスを含めたサービスの影響が注目される。 利用者が月額980円の料金を支払うと、同サービスに参加するKindle版の電子書籍・雑誌・コミックスなどが読み放題になる。 アメリカでは2014年に同様のサービスを開始しており、月額9?99?で、サービス開始当初は約60万タイトルの電子書籍が読み放題となった。 日本の出版社関係者によると、アマゾンは出版社に対して、8月初めのサービス開始に向けて、6月中に契約を締結するよう求めているという。 コンテンツは出版社が選んで提供する。アマゾンが開設する専用のウェブか
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