ブックマーク / yaneurao.hatenadiary.com (9)

  • 将棋における適切なハンディのつけかた - やねうらおブログ(移転しました)

    ※ 今日は、前回記事で書ききれなかった残り半分について書きます。 【前回記事】 将棋における駒落ちのルールとその考察 http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20140414#p1 「コンピューター将棋 vs 人間」という対局において、どんな手合いが適切なのか。コンピューター将棋の近年の進歩はめざましく、10万円未満で買えるような家庭用PCであっても、互角以上に戦える人間というのは将棋人口のうちの一握りであり、もう最後の砦(プロ棋士、あるいはそのなかでもトップレベルのプロ棋士)しか残されていないのが実状である。 将棋ソフトのほうも、「人間の大局観」をプログラムするのが難しいと言われていた時代はとっくに過ぎ去っており、Bonanzaに代表されるような三駒関係という精度の低い評価関数(※)であっても、PCの演算能力に任せて先を読めば(きちんと探索すれば)、トップレベルの人

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    toronei 2014/04/18
  • 電王戦第三局について思うこと - やねうらおブログ(移転しました)

    ※ いま14時。電王戦第三局の決着がついていない段階でこの記事を書いています。 YSSは序盤に時間を使わなさ過ぎる。これは電王トーナメントのときにも思っていた。開発者が自己対戦での勝率を上げるようにチューンしていくと、序盤で時間を使っても勝率は下がるのだ。この理由はいろいろあるのだが、主な要因としてソフト同士だと序盤は定跡の進行になりやすいというのがある。自己対戦だと特に、定跡を抜けたあたり(30手目付近)に時間をそんなに使っても、優勢な局面に持ち込める確率は低く、終盤のねじり合いのところに時間を残したほうが頓死などが減り、勝率が上がるのであろう。 だから、開発者は普通は序盤に時間を使わない方向でチューンしてしまう。私は、人間相手の対戦ではこれは全くの間違ったチューンだと思っている。(※ ソフト対人間の対局データが大量にあるわけではないので、これは私がそう思っている(信じている)という話で

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    toronei 2014/03/29
  • 「捨て駒」がなんだかわかってない奴、多杉 - やねうらおブログ(移転しました)

    今日は『将棋世界』の取材があるのだが、将棋のこと考えていたら寝れないので将棋について日頃思っていることをぶちまけてみる。 もう何度目にしたかわからないのだが、小説やドラマでよく「捨て駒のように俺を粗末に扱いやがって」みたいな表現が出てくるのだが、これが将棋指しから見ると極めておかしい、誤った表現である。将棋について理解のない人にとって「捨て駒」とはそういう認識なのだろうが…。今回はこのことについて詳しく説明する。 まず、将棋は捕獲した駒を手駒に出来る。これはチェスとは違った特徴である。チェスは手駒という概念がないので、取った駒はただ盤上から消えていく。将棋は違う。手駒になる。銀は4枚しかなく、初期盤面では先後2枚ずつ割り振られているが、相手から1枚取るとこちらは盤上に2枚、手駒で1枚と併せて3枚になる。相手は盤上に1枚だけであるから、3対1の戦力になる。 銀の価値が300点だとしたら、相手

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    toronei 2014/01/14
  • はてブは糞実装すぎて害悪でしかない件 - やねうらおブログ(移転しました)

    私の一つ前に書いた記事(→ http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20130702 )なのだが、はてブがカテゴリー自動判別で「テクノロジー」に分類しやがったせいで、はてブのブックマーク数が全く伸びない。 これだけ文中に音楽用語を散りばめてあるのになんで「テクノロジー」なんだよ…。ホント、はてブは糞実装だな!はてブなんか、とっとと無くなればいいのに! おまけにはてブのコメントで「音楽」とか「music」とかタグ入れてくれている人がいるというのに、どこをどう見ればこの記事が「テクノロジー」に見えるんだよ…。 twitterのほうでは音楽で飯をっているようなプロの方々からこの記事が参考になったとツイートを頂戴している。(念のために書いておくが、私が素晴らしい記事を書いたという意味ではなく、その記事の大半は翻訳文書であり、元記事が凄くいい内容だったということである。)

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    toronei 2013/07/08
  • もしドラの作者は思い込みが激しすぎるのではないか - やねうらおブログ(移転しました)

    もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)のことはいまさら説明するまでもない。累計250万部突破の大ベストセラーだ。 ところで、この小説の冒頭には、主人公の川島みなみが、(野球の)マネージャーのことを理解するために書店でマネージメントのを探し、店員に薦められるままにドラッカーの『マネジメント〜基と原則〜』を購入するというシーンがある。 正直言って、この店員は、頭おかしいと思う。もっと川島みなみの話を聞いてやるべきだと思うし、マイブームか何か知らないが、なぜ話もよく聞かずに女子高生にいきなりドラッカーを勧めるんだよ。それに川島みなみも、内容も確認せずに買うなよ。ありえん。どう考えても非現実的で、強引なストーリー展開だと言わざるを得ない。 それで、コミック版のもしドラ(→ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(1)

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    toronei 2011/08/08
    思い込みや思い入れが激しい人間でないと、物書きになんかならないから。
  • 六目並べを考えた奴は天才 - やねうらお-よっちゃんイカを食べながら、息子語録を書き綴る

    iPhone/iPad用のアプリで六目並べというゲームがある。 iTunes用リンク → 「六目並べ」は交通大学工学部の呉毅成教授が発表したゲームだ。(「六目並べ」は「コネクト6」とも呼ばれる。正確な起源は不明。) 「五目並べ」はみんな知ってると思うが、これは、五目ではなく六目並べるのだ。 私はこのゲームの名前を聞いた瞬間、「うわ、やられた!これはまさに天才の所業だ」と思った。 五目並べに詳しくない人のために、なぜこれが天才の所業なのかを以下にだらだら書いてみる。 まず、五目並べというのは五目並べれば勝ちだ。しかし、「五目並べれば勝ち」というルールだけだと、素人同士ならいざ知らず、中級者以上がやるならば黒(先手)が必勝だ。五目並べで先手番を持って必勝じゃなければそんな奴は初心者だ。 とまあ、五目並べは中級者以上なら先手必勝であるゲームだ。 そこで、公平にする方法がいろいろ考えられた。まず、

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    toronei 2011/07/12
  • 暁美ほむらの周辺 - やねうらおブログ(移転しました)

    【俺の】まどか☆マギカの全容【理解】 http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110418 ↑で、ざっと魔法少女まどか☆マギカのあらすじを書いて、おおむね高評価だったのだけど、twitterでこんな意見をいただいた。 これは全くその通りで、最終話を見終わった直後は、暁美ほむらという存在が何であったのか、私のなかでも考えがまとまりきっていなかった。 私は10話を見た時点では、暁美ほむらはTAS動画のように何度もやりなおすことによって最適解に到達するのかと想像していた。*1 しかし11話、12話は全く予想外の結末だった。 暁美ほむらは、同じ時間を何度もやりなおした。それは、何度もやりなおすことで解を見つけるという旅ではなく、永遠の回帰のなかで自己を肯定できるかという試練だった。 ニーチェの永劫回帰思想になぞらえて言えば、彼女はニーチェが『ツァラトゥストラかく語りき』で

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    toronei 2011/04/24
  • 同じ時間を何度もやり直す - やねうらおブログ(移転しました)

    昔のゲームはほとんどがパターンゲームだった。敵の出現パターンが毎回同じ。マップが毎回同じ。プレイヤーが全く同じ動きをすれば敵が全く同じように出現するので、毎回同じように倒すことが出来た。 アーケードゲーム史のなかでそれを最初に大きく覆したのが、『サイバリオン』(1988年/タイトー)だった。 このゲームのマップやシナリオは毎回ランダムである。当時、パターン化ゲームからの脱却とも言われた。このゲームをデザインしたのは、『バブルボブル』や『レインボーアイランド』の産みの親であるMTJさん(三辻富貴郎さん)だった。 三辻さんがこの『サイバリオン』の企画意図を、当時「ベーマガ」(マイコンBASICマガジン/電波新聞社)の連載記事のなかでこう語られていた。 従来のゲームのように敵の出現パターンなどを覚えてゲームをクリアして欲しいのではなく、プレイヤーがゲーム上のスキルを身につけて、そのスキルを磨くこ

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    toronei 2011/04/21
  • 【俺の】まどか☆マギカの全容【理解】 - やねうらおブログ(移転しました)

    友達「ねぇ、まどか☆マギカってあるやん?あれって面白いの?」 私 「とても面白いよ。ネタバレにならないように、設定を少し変えてストーリーを説明したるわ。」 という経緯で↓の説明をした。アニメの内容を知っている人がこの説明を横で聞いていたらべているお茶漬けを吹き出したかも知れないが。 まずね、まどか☆マギカはネットワークビジネスの話なの。平たく言えばマルチ商法、まあねずみ講まがいの商売だね。アムウ●イでも想像するといい。 暁美ほむら(あけみほむら)ってのが、事情通なわけ。だからアムウ●イの怖さを知っているので、鹿目まどか(かなめまどか)に忠告する。 ほむら「鹿目まどか、あなたは自分の人生が尊いと思う?家族や自分の友達を大切にしてる?」 まどか「えっと…私は…。大切だよ。家族も友達のみんなも大好きでとっても大事な人たちだよ。」 ほむら「当に?」 まどか「当だよ。嘘なわけないよ。」 ほむら

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    toronei 2011/04/18
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