ブックマーク / nonsugarcafe.hatenablog.com (28)

  • 南会津から天栄村、白河へ(Jun-2019) - 自転車旅CAFE

    南会津は遠い。会津田島の駅に降り立ち、自転車を組んでもう10時だ。むしろ東北新幹線を郡山で降り、磐越西線で向かう会津若松のほうが時間距離でいうと近い。そもそも野岩鉄道が開通し、鉄道路線が首都圏と直結したのが1986年、いっぽう道路のほうは、尾頭トンネルによって栃木県内の上三依と塩原を結ぶ国道400号がつながったのが1988年、甲子トンネルで下郷と白河がつながったのは2008年のこと。いずれにしたって会津の長い歴史からすればじつに最近のことで、首都圏直結交通はか細く(林道なみの会津西街道の国道121号のみだった)、むしろ会津若松に出て、そこから郡山や新潟をへて首都圏とつながることが主流だったと聞くこの地に、そうそう容易に行けるなどと思わないほうが良いのだ。 結局、出発は10時を少し回った。こまごまとした準備を含めて15分じゃ済まなかった。時計をちらっと見て駅を発った。 南会津は高い建物がない

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    torus1 2019/06/05
  • 雑誌・中古車情報と林道 - 自転車旅CAFE

    かつて中古車情報っていう雑誌があった(はず)。たぶん正式には「月刊自家用車 別冊中古車情報」とかいう名前で、そうはいいつつこちらも定期の月刊誌として刊行されていた。 こんな雑誌を毎月買ってはむさぼるように読んでいたのは、免許を取り、何のことはない車が欲しくなったからだった。若かったし免許を取ったら車に乗りたくて仕方がなかった。当時、車は今と違って機械、、だった。これだけの機械というものに類なき魅力を覚えたんだろう。 学生の身分で手を出せそうなものとなれば、中古車しかなかった。我が家には車がなかったから、親の車を借りることもできず、ひたすら手の届きそうな車を探しまくった。アルバイトのお金で探せるものなんて限られていた。新車などは当然ながら、中古車でも新しかったり人気があったり程度のいい車は雲の上の存在だった。何ヶ月かこの雑誌を買い続け、広告を串刺しするように読むうち、安く手に入る車というのが

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    torus1 2019/05/31
  • 行けるの? それとも行けないの? - 自転車旅CAFE

    地図を見ていると思わずゾクッとする道がある。 サイクリングのルートを作っているときなんかに見つけてしまうと、ルートを引くよりもその道の情報をほうぼう探してしまい、いつまでたってもルートを作り終えないなんてことになる。あるいは目的地探しにツーリングマップルや全国道路地図なんかを眺めていて見つけると、この道こそ目的地になりえないだろうかなんて、来やらなきゃならないことがおざなりになってしまう。 たいていは、行けるのか、行けないのか、はっきりしない道である。あるいは通れるのか通れないのかといい換えてもいい。 面白半分ながら、今僕が気になっている道を挙げてみる。 福島県道329号 大内宿はいまや全国屈指の観光地だ。阿賀川に沿った湯野上温泉から、車なら国道121号を離れ、鉄道利用なら湯野上温泉駅からバスで目指す、旧会津西街道(日光街道)の山あいのひらけた地にある小さな宿場集落である。この現在の会津

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    torus1 2019/05/25
  • 下ハンが握りづらい方へ - 自転車旅CAFE

    僕は坂を下るとき、下ハンを握っています。 下ハンってのもまた俗な言葉ですが、ドロップハンドルのアーチ下側ですね。乗っている方には説明も不要と思いますが。 僕が下ハンを握っているのは、前傾を深くして空気抵抗を極限までそぎ、高速で走るためではありません。じっさい下り坂もゆっくりゆっくり下りているしね(笑)。 それはブレーキのためです。 もし下り坂でも平地や上りと同じようにブラケット部を握っているようでしたら、ぜひ下ハンを握ることを試してみてください。 僕の場合ですが、ブラケット部を握りながら下り坂を走っていると、あっというまに握力がなくなって、最終的にはブレーキなどかけられなくなっちゃいます。握力が、パワーもエンデュランスも兼ね備えた方ならブラケット部握りでも問題ないでしょうけど、非力な僕は残念ながら早々にブレーキできなくなってしまうのが実情です。 でも、そんな非力でも困っていないのは、下ハン

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    torus1 2019/05/14
  • ビワイチ(May-2019) - 自転車旅CAFE

    そもそも僕が自ら〇〇イチなどという達成目的のサイクリングを計画するということはまずなく──どこかの島に出かけたり、湖をめぐろうとか、結果的にルートが一周になることはあれど──、したがって琵琶湖を一周したいなどという発想で事が始まるのは、他人(ひと)の動機によるものだ。 それが琵琶湖となれば規模が大きい。周囲が240キロにもおよぶ日最大の湖は、道路で全周するとなれば210キロから220キロくらいになる。そういう距離感だ。 僕のはきわめて気分屋な自転車乗りである。いやどちらかというと自転車乗りというほどの範ちゅうではなく、趣味じゃないけど興味がわいたときに乗れるといいなと思っているだけだ。だから年に数回(月に一度乗れば年に12回乗ることになるわけだから、おそらくそれより少ない)乗る程度からの発想でこのビッグ・レイクに挑もうなどといわれると、連れていく僕のほうが負担なわけである。何しろ人は

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    torus1 2019/05/08
  • ルートという物語をときには完全享受してみよう - 自転車旅CAFE

    国道を、全線走ってみようと思った。 ──いや、今に始まったことじゃないし、国道県道含めて何度かやったことがある。 また、あらためて思った。 ◆ もともと僕は自転車で走ることと同じくらいルートを作ることが好きで、いい過ぎかもしれないけれど、作ったルートを楽しむために自転車で走っている。あるいは鉄道で旅をしたり車を走らせたりしている。 ルートは事前に決めていくことが多いけど、それが状況やそのときの気分で変わる(あるいは、変える)こともある。事前に決めたルートをじっさいに旅してみて感受できるさまざまなものが楽しいのだけれど、予定を変えたときも、そうなったらそうなったでまた楽しめることが多い。 何度か、書いたかと思う。この場も含めて。僕はルートの持つ物語が好きで、そのために物語になりうるよう、ルートを引く。 ──かつてこんなこともいっていた。 nonsugarcafe.hatenablog.com

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    torus1 2019/02/07
  • りんりんスクエア土浦 - 自転車旅CAFE

    つくば道にサイクリングに行った日、輪行下車駅を土浦にしたので、りんりんスクエア土浦なる施設に立ち寄ってみた。 りんりんスクエア土浦とはいわばサイクリング拠点となるサービス施設で、去年ウェブやツイッターで名前を目にする機会が多かった。 てっきり広々とした東口にあるのだと思ってた。霞ヶ浦へのアクセスも容易だし。土浦駅で降り、長い跨線境を歩いて行くのは嫌だなと思った。目指す道がつくばりんりんロードだったから西口に出るつもりだし、だとしたら立ち寄らなくていいやと思っていた。駅前で、自転車を組めるスペースさえあれば事足りる僕には、拠点となるサービス施設は特に必要がないから。でもそれは西口にあった。 西口といういい方が適当だろうか。じっさいには西口側の駅ビルの地下にあった。ならいいじゃん、寄ってみようって思った。 輪行袋のまま地下へ。せっかくだから行ってそこで自転車組み上げができるか見てみる。 しかし

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    torus1 2019/01/19
  • そうだ、アキュムに乗ろう - 自転車旅CAFE

    またも天気に恵まれないとは。 伊豆に、行きたかった。暖かいし(想像)。それと、枯れた細野高原の風景を見に行きたいと思った。ルートを引いて、列車の乗り継ぎを調べた。でも、雨になった。唯一低い降水確率と晴マークを出していたtenki.jpさえ、週末が近くなるにつれ悪くなっていった。木曜日にあきらめ、金曜日に納得するように中止決定した。 落胆しつつ予報を広域に戻していくと、関東地方北部に雨マークがないことを見つけた。栃木県北部から茨城県北部にかけて。すき間から日が差し込むように、ピンポイントで。開いていた別の天気サービスも同様に広域にしてみた。するとやはり同じ予報だ。なぜここだけ? などと思うこともなかった。行くだけ行くかという発想だった。すぐにルートを引いた。テーマもストーリィもない、ふだんの僕ならちょっと待てと自制するところ、とにかく考えもなく道をつないだ。ただ、西から東へ。栃木県北から茨城

    そうだ、アキュムに乗ろう - 自転車旅CAFE
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    torus1 2018/12/26