◇闘病続け「生涯現役」 がんとの闘病を続けながら「生涯現役」を貫いたプロゴルファーの杉原輝雄(すぎはら・てるお)さんが28日午前、死去した。74歳。葬儀は近親者のみで執り行う。 12歳の時、大阪府茨木市の自宅近くの茨木カンツリー倶楽部でキャディーをしながらゴルフを始め、1957年にプロ入り。62年の日本オープンで初勝利を飾ってトッププロの座を不動のものとした。優勝は国内56回(うちツアー28回)、海外1回、シニア競技6回。 身長162センチ、体重60キロと小柄で、ドライバーの飛距離は出ないが正確無比のショットを放つ名手で、しぶとい戦いぶりから「マムシ」の異名を取った。さらに、関西の若手のみならず、全国のプロを束ねたことから「プロゴルフ界のドン」の称号が付いた。 98年4月の4戦目「デサントクラシック」において、前立腺がんであることを明かした。しかし、「試合に勝とうと思って出場しているので、