小西康晴2014年度映画観賞リストを見て思ったこと。 10歳くらいの頃。古本屋でぶっ倒れたことがある。気分や体調が悪かったワケでは無い。2メートルほどの高さいっぱいまで伸びた、ぎっしりと本の詰まった本棚の壁に挟まれた幅50センチほど、奥行き2メートル程度の通路に立ち、ふと並ぶ本を見上げ「この壁に詰まっているのは、まだ読んだことの無い話が印刷された本……」と思った瞬間に気が遠くなって倒れた。 小西康晴の700本を越える、2014年度の観賞リストが自身のブログに上がっている。(http://blog.honeyee.com/ykonishi/archives/2015/02/07/post-21.html)ズラリと並ぶタイトルは確かに圧巻だが、一つ一つタイトルを見ていくと、そのほとんどが渋谷シネマヴェーラや神保町シアターなど、名画座で特集上映された古い邦画中心なのが解る。 もともと、ピチカート