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ブックマーク / garth.cocolog-nifty.com (36)

  • 2016年映画ベスト10 - 映画評論家緊張日記

    映画秘宝2017年3月号が発売になりました。ベスト10が発表になったので、ぼくの投票も転載します(実は年末のイベントでも発表していました)。 1『悦楽交差点』(15 城定秀夫) 2『スティーヴ・ジョブズ』(15 ダニー・ボイル) 3『ふにゃちん哀愁』(16 バクシーシ山下) 4『サファリ』(16 ウルリヒ・ザイドル) 5『ディストラクション・ベイビーズ』(16 真利子哲也) 6『太平洋の地獄 サイパン水着ギャルの戦争』(91 高槻彰、平野勝之) 7『SHARING』(16 篠崎誠) 8『デッドプール』(16 ティム・ミラー) 9『ダゲレオタイプの女』(16 黒沢清) 10『ドロメ 女子篇』(16 内藤瑛亮) コメント、トホホその他は誌を参照して欲しいですが、やはりふにゃちんの衝撃がなああ。バクシーシ山下はやはりヤバいです。

    2016年映画ベスト10 - 映画評論家緊張日記
  • PSH RIP - 映画評論家緊張日記

    フィリップ・シーモア・ホフマンが死んでしまった……なんでこんなことが起こるのだろう? フィリップ・シーモア・ホフマンが。ODで。ショックだった。あまりにも。フィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい俳優だった。オスカーだって取った。でも、だから悲しいということじゃない。いやそりゃあ優れた俳優が死んだら悲しいけど、そんなことでこんなにショックは受けない。フィリップ・シーモア・ホフマンはぼくの友だった。いつだって、そこにいてくれる人だった。フィリップ・シーモア・ホフマンだけはぼくを裏切らない、とずっと思っていて、そして実際一度たりとも裏切られることはなかった。 ぼくの大嫌いなキャメロン・クロウ監督作品『あの頃ペニーレインと』のフィリップ・シーモア・ホフマンは、彼が演じたさまざまな役の中でぼくがいちばん好きだった役である。そのことについて昔〈ぴあ〉に書いた原稿がある。『シー・ユー・ネクスト・サタ

    PSH RIP - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2014/02/05
    素晴らしい追悼文。遺作となった「ハンガーゲーム2」「3」で演じたプルターク・ヘヴンズビーは、キャリアの中でもかなりイケメンな役だったので、なんかより切なくなるね。
  • 二度とデルタには乗らない - 映画評論家緊張日記

    デルタ・エアラインには羽田深夜発のロサンジェルス便がある。12時半だかに羽田を発つので、寝て起きればアメリカに着いているという。たいへん便利なフライトである。大学の授業を終えたあと、飛び乗るとちょうどいいタイミング。というわけでサンディエゴのコミコンに行くために、そのチケットを取ったのである。 アメリカで会った友人にはさんざんぱら「2012/07/17/needles-found-in-turkey-sandwiches-on-delta-flights/">デルタの機内に釘が入ってたらしい」「オーヴァーブッキングをくらった友達が居るんだけど、その処理があまりに淡々と慣れていて、逆にヤバイんじゃないかと思った」「三、四時間の遅延は当たり前で騒ぎにもならない」とか滅茶苦茶なことを言われて脅かされていたのである。だが行きはなんの問題もなかったし、別に気にしないで帰りの飛行機に向かった。木曜日

    二度とデルタには乗らない - 映画評論家緊張日記
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判 - 映画評論家緊張日記

    洋泉社より出ておりました伝説の映画漫才町山智浩との共著である『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』がついに文庫化されることになりました。題して『ベスト・オブ・映画欠席裁判』(文春文庫 3/4発売予定)。既刊三冊からのベスト集成ですので“よりぬきFBBさん”と覚えてください。今読みかえすと「何もかも懐かしい……」って感じですわ。 この刊行を記念して、ひさびさにLoft+1でイベントもおこないます。題して文藝春秋presents 「帰ってきたファビュラス・バーカー・ボーイズ!」 文春文庫より『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』文庫版が発売。既刊3冊からのベスト集成は500ページを越える圧倒的なボリューム! 博覧強記の二人による「日最高峰の映画悪口芸」がプラスワンに帰ってきた! 【出演】町山智浩(映画評論家)、柳下毅一郎(特殊翻訳家) 【ゲスト】平山夢明(作家)、三留

    ベスト・オブ・映画欠席裁判 - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2012/02/29
    日本映画オンリーでかみついてる今より、全方位的にかみついてたこの頃の方が確実に面白かったと思ってます。権威化される以前のイーストウッドに対しても結構な悪口書いてた記憶がありますけど、載ってますかね。
  • はやぶさ/HAYABUSA (2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:堤幸彦 出演:竹内結子、西田敏行 公式サイト みなさまの感動の中、七年の旅を終えて地球に帰ってきた少惑星探査衛星〈はやぶさ〉。今、その旅が映画になる! と考えた人は一人ではなかったらしく、今年から来年にかけて都合四も「はやぶさ」映画が作られるという空前の〈はやぶさ〉ブームが到来! 誰が見たいんだよそれ……という突っ込みはもはや通用しない恐ろしい日映画の世界である。ここは四まとめて「素晴らしきはやぶさ映画の世界」というレビュウを書くべきだと思うんだけど、たぶん四目が到来するころには誰も先陣を切った堤幸彦作品のことなど覚えていない(なによりオレが忘れている)ので、ここに記しておきます。 主人公、竹内結子は北大で天体物理を学んだポスドク(というか、博士論文は通っていないのでただの院卒)。仕事もないので神保町の古屋で働いている。眼鏡、ひっつめのボサボサ髪、リュック、背という絵に書

    はやぶさ/HAYABUSA (2011) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2011/10/21
    そして物語はサラリーマンNEO劇場版に続く。
  • もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:田中誠 出演:前田敦子、峯岸みなみ 公式サイト 「もし蓮實重彦が『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011)』を見たら」という評論を書きたくなったがもちろんそんな面倒臭いことはしない。初日に劇場に行ったらガラガラだった。国民的アイドルだというAKB48のファンはどこにいるのだ!? やはり映画入場券の半券でAKB総選挙に投票できるようにするとかしないといけなかったのではなかろうか? その意味で、まだまだこの映画作者たちは顧客のことを考え抜いていないと思わずにはいられない。ちゃんとドラッカーに学んでいるのか? さて、原作自体はどうしようもない一発企画ネタ。映画はいくらか知恵を使っているようではあったが、しょせんは副音声+字幕の寝ていてもわかる方式映画(難病おまけつき)。 映画を見ていて思ったのだが、これ、最大の問題はチームが強くなるプロセスにまった

    もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2011/06/05
    ♪ドラッカーチックチック、止められそうにない。止めたいと思わない♪
  • 玄牝 (2010) - 映画評論家緊張日記

    朝日新聞10月29日夕刊に河瀬直美監督作品『玄牝』の映画評を書いた。作は愛知にある吉村医院を追いかけたドキュメンタリー。河瀬直美+吉村医院ということで、どんな怖ろしいものができているのかと恐怖に駆られた人も多いのではないか。 吉村医院は自然分娩を標榜し、一部で熱狂的な支持を受けている産院である。その一方で妊婦と胎児を不必要に危険にさらし、周辺の医院に無用な負担をかけている、とする意見もある。以下のような議論を参照していただきたい。信仰と狂気~吉村医院での幸せなお産 その二 見る前は「お産ともなると精神的なものも大きいし、精神ケアとしてはありかな」くらいに考えていたんだが、映画がはじまって五分くらいで「こりゃないわ」と思ったよ。 吉村医師はこんな調子なのだ。 「今のお産が異常なのは、社会が異常だからだよ。江戸時代ぐらいの社会に戻れば、お産の異常なんかなくなる……医者がお産は危険だ危険だって

    玄牝 (2010) - 映画評論家緊張日記
  • 僕の初恋をキミに捧ぐ (2009): 映画評論家緊張日記

    監督:新城毅彦 出演:井上真央、岡田将生 主題歌:平井堅 公式サイト 監督は『ただ、君を愛してる』とか『Life 天国で君に逢えたら』とか難病映画で人を殺しまくってるティア・マイスター。殺した男女は五万人、サバ言うなこのヤロー!いやだが今度はただの難病映画と思ったらおおまちがいだ! 映画がはじまるといきなり病院のベッドの上でお医者さんごっこをしている小学生の男女。女の子が男の子の胸に聴診器を当てて 「うーん。心臓がすごく早いですね。精密検査が必要です。じゃあズボンを脱いで下さい。パンツも脱いで」 「えっ!」 「何を言ってるんですか。わたしは専門家だから大丈夫です。さあ早くパンツ脱ぎなさい。パンツ脱げ-!」 と少年に襲いかかってパンツを脱がそうとするようじょ。ほうほうのていで逃げ出した少年は両親を探しに行く。と、両親は医師の仲村トオル(変態幼女の父)から病状告知を受けている真っ最中であった。

    僕の初恋をキミに捧ぐ (2009): 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2009/10/28
    「ただ、君を愛してる」はあおいたん萌え映画としては最強なので、みんなそっちも見るといいよ。
  • 審理 (2009) - 映画評論家緊張日記

    監督:原田昌樹 出演:酒井法子、星野真里、田中圭 企画・制作:最高裁判所 最高裁判所制作による裁判員裁判PR映画。これだけならなんということもないはずだったのが、ヒロインの酒井法子が覚醒剤取締法違反で逮捕状が出て逃亡中(8/8現在)となったため、使用を停止。ホームページも閉鎖し、DVDの貸し出しも停止という封印状態になってしまった。何もなければたぶん一生かかわりをもたなかった映画だが、こうなると見ないわけにはいかないな……と図書館から借りてきた(笑)。 監督はウルトラマンティガなどを撮っていた原田昌樹。その件にも絡んで、切通理作氏がアピールを出している。 昨日、最高裁は酒井法子主演、故・原田昌樹監督の裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し、および上映活動の中止を決定したというニュースを知りました。 私はただいま、ライターとして原田監督の遺された言葉を集め、関係者の証言を

    審理 (2009) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2009/08/08
    こういう機会でもなければマスコミに取り上げられなかったんだから、逆にばんばん貸し出せばいいんだよね。
  • 是枝裕和監督取材 - 映画評論家緊張日記

    木のアスミックで是枝裕和監督取材。お題はもちろん9月下旬公開、ペ・ドゥナ主演の『空気人形』。宣伝の人の話によると、取材前、是枝監督は「柳下さんはこれまでのぼくの映画は苦手でしょうね……」とこぼしていたらしい。一方ぼくの方も真面目な人相手に死んだようなインタビューになるのでは……とおそるおそる出かけたのだが、あにはからんや思いがけず意気投合して盛り上がってしまった。 ひたすらペ・ドゥナの素晴らしさをたたえあい、空気人形から空気が抜ける場面のエロさを語り合うオレたちはすでに監督でも評論家でもないただの変態さんと化していたのだった。なんか魂通じあっちゃったな~。まーしかしぼくと是枝監督という物差しの両極端のような人間同士まで結びつけてしまうドゥナちゃんおそるべしというべきか。オレ的には年ベスト1作品ですんで、公開されたらみなさんも是非見に行ってください!

    是枝裕和監督取材 - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2009/08/08
    ペ・ドゥナたんは偉大、というちょっとイイ話。
  • 闘う時評 - 映画評論家緊張日記

    ブクマコメントでも指摘されてるんだけど、昨日の飲み会で『週刊新潮』のコラムで福田和也が『旭山動物園』を絶賛していると聞き、思わず買ってきてしまった。 いや、福田和也が政治で人を褒めることはあるのわかってるんだけど、津川雅彦を「現役最高」とまで書いて、どういう政治的利得があるというんだ!? しかもルビッチやヒッチコックを引き合いに出してまで! ちなみに福田は「どんな監督だって、ルビッチであれ、ワイルダーであれ、ヒッチコックであれ、なかなかデビューから三作連続して傑作を世に問えるものでありません」とか書いてるわけだが、あんた、ルビッチの監督第三作って見てるの? たぶん1915年の短編一巻ものだと思われるわけですが(もちろん、ぼくは観ていません)。 「マキノ作品は、ファーストシーンが凝っていますが、今回も意表をつかれました。チリトリに死んだカブト虫を寄せていって、生きている一匹を押し入れに投げ入

    闘う時評 - 映画評論家緊張日記
  • 老人動物園 ペンギンが空を飛ぶ (2009) - 映画評論家緊張日記

    監督:マキノ雅彦 出演:西田敏行、中村靖日 公式サイト 行動展示で有名な旭山動物園のPR映画だから、当然きゃわいい動物がわんさか出てくるんだろうな……と思って暗い気持ちで見に行ったが、マキノ雅彦(津川雅彦)のボケっぷりはそんな甘いレベルではなかった! これ、基は園長・西田敏行とその周囲の飼育係の人間ドラマなんだが、そのメンバーが凄い。長門裕之、岸部一徳、塩見三省、六平直政、榎明……ってここは動物園じゃなくて養老院じゃないか!?と思わせる大老人大会。 で、この面々がちっとも有能じゃなく、とりわけチンパンジーの飼育係長門裕之にいたっては、自分がチンパンジーの妊娠に成功したからって、ゴリラの飼育係岸部一徳を馬鹿にする始末。「(雌ゴリラの)マリはおまえのことを旦那だと思ってるからな!」からかわれた岸部一徳はすねてゴリラの檻に閉じこもる(子供か!)。しまいにゴリラの飼育係を降りてしまう。ふられて

    老人動物園 ペンギンが空を飛ぶ (2009) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2009/02/18
    一周ぐるっとまわって、いい宣伝文章。実物を見たくなった。
  • 映画芸術ベスト&ワースト10 - 映画評論家緊張日記

    映画芸術」#426 ベストテン&ワーストテン発表号が出ていた。立ち読みだけのつもりだったけど、あまりに酷いんで思わず買ってしまった。これは当に酷い。衷心より申しげるが、一刻も早くこの雑誌は廃刊されるべきだ。これ以上、荒井晴彦は恥をさらすべきではない。「映画芸術」という素晴らしい雑誌の末路がこんなものになってしまったというのは、当に残念なことである。 荒井晴彦が嫉妬と僻み根性だけでできあがった人間なのはみなさんご存じだろうが、今年ほどそれがあからさまだったことはないのではないか。荒井晴彦はただ自分の嫉妬心を満足させるために映芸ベスト10を利用している。 では、今年のベスト10を見ていこう。映芸ベスト10がベスト点からワースト点を引く特異な採点方法を採用しているのはご存じだろう。今年のベスト5はこうなっている。 1 「ノン子36歳(家事手伝い)」 84 2 「実録・連合赤軍」 83 (1

    映画芸術ベスト&ワースト10 - 映画評論家緊張日記
  • 「秘宝系」って誰のことだ? - 映画評論家緊張日記

    誰が渡辺文樹を駄目にしたのか? で ここははっきり書きますけど、柳下さんなどももう渡辺を追い掛けない方がいいと思う.。と書かれていた。どうやらこの人は一般のジャーナリズムや映画関係者が渡辺に無関心となり、秘宝系の人たちしか相手にしなくなってから、あの人はどんどん自分で自分を追い込んでいますよ。「秘宝系の人たち」が無責任に煽り立てるせいで渡辺文樹はどんどん過激なテーマを追いかけるようになったのだ、と考えているらしい。「秘宝系の人たち」というのが誰を意味しているのかよくわからないが、秘宝まわりで渡辺文樹の追っかけをしているのはぼく一人なので、とりあえずぼくに対して言われているのだと考えて話を進める。 ぼくは無責任に渡辺文樹の無法を煽りたてているだろうか? 過激であればあるほどいい、というような態度を取っているだろうか? ぼくは渡辺の『腹腹時計』を見にわざわざ清水まで行ったが、その経験はわが映画

    「秘宝系」って誰のことだ? - 映画評論家緊張日記
  • 少林少女 (2008) - 映画評論家緊張日記

    監督:広克行 出演:柴咲コウ 公式サイト 池袋シネマサンシャシンにて。 初日にもかかわらず、客は50人ばかり。配給東宝、製作フジテレ ビ、監督広克行、主演柴咲コウという最強の(最悪の)布陣でこの入り……格的に邦画バブルの終わりを感じずにいられない。それともドラゴンの祟 りだろうか。劇中、一度でもブルース・リーの映画を見たことがある人にはとうてい許し難いシーンがあるので、思わずブルース・リーを舐めるな! と呟いてしまったのである。 この映画、カンフーを舐めてるだけじゃなく、ラクロスに対してもたいがい失礼だと思われる(ゲームのルールすらわからない)。こんなのに協力しているラクロスU- 19日本代表チームこそいい面の皮だ。しかしそれよりもまず話の意味がわからない。これ、最大の敵が仲村トオル演じる悪の学校長なのだが、彼は「今時、売り物になるのは美だけだ!」とか言って、富士山麓にある大学の宣伝

    少林少女 (2008) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2008/04/28
    じゃあ・・・見るか!<え
  • 『なぜケータイ小説は売れるのか』 - 映画評論家緊張日記

    田透の『なぜケータイ小説は売れるのか』(ソフトバンク新書)読む。たいへんおもしろかった。このの主張を一言でまとめてしまえば、ケータイ小説は現代の女子中・高生のあいだで民間説話のように消費されている、ということになるだろう。これはたいへん卓見で、とりわけ レイプや妊娠や不治の病といった不幸イベントを堪え忍んだ結果、「真実の愛」を見つければ全ての不幸なイベントがキャンセルされ、「幸福」になれるという信仰。それが、リアル系ケータイ小説を読む少女たちの心の中に存在する。だからこそ、「神様」とか「天使」とかいう宗教的概念が連発されるのだ。 という分析には蒙が啓かれた。田透は「恋愛主義」の支配を訴えていたわけだが、どうとうそれは宗教にまでいたってしまったというわけだ。「自分探し」がひとつの宗教と化している……というと、なんだか香山リカみたいだな。 この恋愛信仰は、東京においては肥大化した資

    『なぜケータイ小説は売れるのか』 - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2008/02/28
  • ポストマン (2008) - 映画評論家緊張日記

    のすべての郵便局員に捧げる -- 一茂 監督:今井和久 主演&製作総指揮:長嶋一茂 公式サイト 三月公開 一茂、何がおまえをそうさせるのか? なぜかいきなり製作総指揮まで勤めてお送りする日郵政株式会社PR映画。ケビン・コスナーは出てきませんが西川善文日郵政社長は出演しています。 長嶋一茂は房総半島の先の方の郵便局の一配達員、雨の日も槍の日も、「会えなくても、郵便さえあればつながっている」の思いを胸に、愛用のバタンコ(配達用自転車)を駆って郵便を届けつづける。三年前にを亡くし、中学生の娘(北乃きい)と息子の三人暮らしだ。職場ではダラダラ仕事をする今時の新人に「ゆうメイト」の心得を叩きこむ。「俺たちが届けるのは、郵便だけじゃない、その人の気持ちも運んでるんだ……!」 そんなある日、毎週かならず青い封筒で決まった相手に手紙を出す老人(犬塚弘)の家に行った一茂は、老人が倒れているのを発見

    ポストマン (2008) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2008/02/08
    柳下氏の文章はうっかり見た気にさせられるから困る。
  • 日本映画縛り首大賞 - 映画評論家緊張日記

    映画秘宝』で好評連載中の「日映画縛り首」で、年末を迎えるにあたって今年のワースト邦画を決めようということになった。少なくとも『週刊文春』の「きいちご賞」よりはきちんと(駄目)邦画を見ている自信がある我々だが、激論の末決定した年度最悪邦画ノミネートは以下の通り。 第1回 はくさい映画賞(田野辺尚人命名) ノミネート作品 [最低作品賞] 『大日人』 『ミッドナイト イーグル』 『どろろ』 『恋空』 『ラストラブ』 [最低監督賞] 原田眞人(『伝染歌』『魍魎の匣』) 行定勲(『遠くの空に消えた』『クローズド・ノート』) 塩田明彦(『どろろ』) 愚・スーヨン(『THE 焼肉 MOVIE プルコギ』) 北野武(『監督・ばんざい!』) [最低主演男優賞] 大沢たかお(『ミッドナイト イーグル』『Life~天国で君に逢えたら』) 田村正和(『ラストラブ』) 織田裕二(『椿三十郎』) 堤真一(『A

    日本映画縛り首大賞 - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2007/12/27
    (ネームバリュー的に)錚々たる面々。きちんと授賞式やったら華やかそう。・・・来ないか。
  • 魍魎の匣 (2007) - 映画評論家緊張日記

    原作京極夏彦 監督・脚原田眞人 公式サイト まず言っておきたいが、原作のファンにはお勧めできない。実相寺監督への供養として見に行こうとか思ってる人にもお勧めできない。しかし原作を読んだことがない人にも別にお勧めできないというのが怖いところ。 どういう人にお勧めできるかと考えてみたが 1)阿部寛が赤いビュイックを駆って颯爽と事件を解決するハードボイルド探偵ものを見たい人 2)堤真一と椎名桔平がドタバタコメディを演じるところを見たい人 3)カットがカチャカチャ変わって目がチカチカするのが楽しい人 4)阿部寛、椎名桔平、堤真一が熱く語り合う男の友情ものが見たい人 5)エンディング・テーマの東京事変が好きな人 6)目眩坂が階段になっているのが斬新だなあと思える人 ……はおもしろいと思う可能性があるかもしれない。あくまでも可能性だが。 前から言っているのだが、シリーズものを一目から作るというのは

    魍魎の匣 (2007) - 映画評論家緊張日記
  • 恋空 (2007) - 映画評論家緊張日記

    公式サイト 新宿バルト9にて。超満員。 「ヤバイ! マジチョー泣けた!」--高校生(16歳) (当にこう言っている女子高生がいた) やっぱYoshi様は偉大だなあ。美嘉ごときではまだまだ超展開が足りない。たんに普通のつまらない映画である。16歳女子高生がセックスし て妊娠してレイプされて流産する話を「普通」と言えればの話だけど。もともとつまらない原作(なんとハードカバー上下巻なのである。読んだよそれも)をさらにおとなしく改変していたのでいっそう地味になってしまっ た。最後に原作からはなれた部分でちょっとびっくりしておお!と思ったのだが、残念!それは『オトナ帝国』のパクリ。

    恋空 (2007) - 映画評論家緊張日記
    toshi20
    toshi20 2007/11/12
    (別の意味で)もの足りなかったご様子。