2011年3月11日に起きた東日本大震災により、東日本地域は大きな被害を受け、また、多くの被災者ならびに犠牲者が出た。しかし、その被害は地震、津波、原発事故といった直接的なものにとどまらない。「情報弱者」の問題がそれである。 「情報弱者」とは、高齢者や外国人に代表される「正確な情報を得ることが出来ない人々」のことを指す。例えば3月に行われた計画停電の際には、以下のような問題が顕在化した(原・白壁・小瀧 2011)。 計画停電では停電区間が非常に細かく分かれていたが、その正確な情報は主に東京電力のホームページによって公開されていた。しかし、多くの「高齢者」は、携帯やパソコンの操作が苦手であったり、所有していなかったりする。しかも、情報源として頼みの綱のテレビや新聞では細かい情報が報じられない。その結果、自分で素早く正確な情報を得るということは困難となる。実際、東京都内に住んでいる私の祖母は正
![2011年05月12日の記事 | 東洋大学経営学部中野ゼミナールblog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2302e44c95c7e474fefb218540004f95dc47a4bb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimaging.jugem.jp%2Ftemplate%2Fimg%2Fjugem_og-image.png)