PDFのフォント情報 例によって、Voyeurを使ってPDFデータを確認してみよう。テキストデータが格納されているのは、Tjオペレータの前だった。そのデータの前を見てみると、「Tf」というオペレータがあるのが分かる。PDFの仕様書によると、Tfは「Set text font and size」を示すオペレータである。つまり、テキストを表示するためのフォントを指定しているのだ。 上に挙げた例では、Tfが示す値として「/F2.1」が読み取れる。これが、フォントを表す識別子となる。 となると、次はフォントの定義を確認してみよう。再びVoyeurを使う。テキストデータは、それぞれのページの「/Contents」キーの下にある。それに対して、フォント情報は「/Resources」キーの下になる。ここには、カラースペースや画像オブジェクトといったリソースデータが格納される。フォント情報は、「/Font