スマートフォン 増大する通信量への対応急げ(11月13日付・読売社説) 手軽にインターネットに接続して動画や音楽、ゲームなどを楽しめるスマートフォン(多機能携帯電話)の普及で、通信回線の逼迫(ひっぱく)が大きな問題となっている。 KDDIが米アップルの「iPhone(アイフォーン)」を売り出し、ソフトバンクとの競争が激化した。NTTドコモも独自ブランド商品を増やし、ブームは拡大の一途をたどっている。 出荷台数は、2010年度の850万台から15年度には3000万台に急増し、携帯電話の契約数の6割を占める見通しだ。 ところが、通常の携帯電話に比べて、10~20倍のデータ量を送受信するため、このままでは、通信量が回線の容量を超え、パンクする事態になりかねない。 携帯各社は、混雑解消に向けた通信環境の整備を最重要課題と受け止め、対策を急いでほしい。 すでに回線への負荷は高まっている。一部の利用者