東京電力福島第一原子力発電所で、汚染された地下水が海に流れ出すのを防ぐため、護岸を鉄の壁で完全に囲う「遮水壁」と呼ばれる設備が26日にも完成する見通しであることが分かりました。事故から4年半余りたって汚染水対策は大きな節目を迎えることになります。 このため東京電力は、事故の翌年から、護岸沿いの地中に深さ30メートル、780メートルにわたって鋼鉄製の壁を作り、海に流れ出す地下水を遮る「遮水壁」の建設作業を進めていました。このうち、鋼鉄の板を打ち込む作業はすでに終わっていて、26日にも隙間をセメントで埋める最終段階の作業が終わる見通しであることが分かりました。 遮水壁でせき止めた地下水はポンプでくみ上げ、浄化したうえで海に流すことにしていて、東京電力は、今後、せき止めた地下水の水位を監視するなどして効果を確かめることにしています。 東京電力は、遮水壁が完成すれば海に流れ出す地下水の量が1日10