引き続きエフェクトについてのお話です。前回のコラムでエフェクトの分類を「環境の再現」と「演出的創作」のふたつに分け、環境の再現について書きましたが、今回は演出的創作について説明していきたいと思います。演出的創作とは、現実にはない現象を表現として創り出すこと、とここでは定義して話を進めたいと思います。 演出的創作に分類されるエフェクトとしてまず挙げられるものに、爆発や攻撃といった派手な表現があります。これらは、比較的初期の段階から用いられてきたこともあって、デジタルアニメ制作の中でも、表現方法が多様で、種類も豊富です。 ビームなどでは、作画されたものをベースに前回紹介した透過光の表現を使って光線の様に見せるというのが基本です。最近ではこれにプラグインのフレアやパーティクル、3Dの素材なども交え、複雑でインパクトのある表現が生み出されています。 魔法などは、発動までの詠唱のあいだに徐々に魔力が