1.前置き:ラクスルの赤字が理解されていないという話2018年4月27日に、ネット印刷サービス「ラクスル」などを運営するラクスル株式会社(以下「ラクスル」と呼ぶ)が、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場を申請し承認された。ラクスルのIPOに際し公表された情報群の中には、幾度となる資金調達ならびに資本政策の全容が明白になったこと・予定されている公開時の売出割合が多いことなど、興味深い情報が沢山あったため、この記事を書いた2018年4月28日時点で、複数の感想記事が並んでいる。 感想記事の中でも最も気になったのが、タイトルにもある赤字批判についてだ。Twitter上の評判や、IPOに関する考察記事等をみると今回のラクスルの上場に関して「利益率が低い」「赤字企業は上場すべきではない」というようなネガティブなコメントが並んでいた。 ラクスル自身もこの批判をされるであろうことを受けてか、赤字を計上し
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