「事件を全く正しいとは思わない。でも、人生を破綻させられた身として理解できることが苦しい」。元2世信者の40代女性は打ち明ける。母親は夫の暴力に悩み、教会に通った。父親の退職金の一部や解約した保険は献金へと消えた。 自身も「母への孝行になるなら」と高校2年で入信。21歳で合同結婚式に参加した。「どんな理由でも断らない」と神に誓わされ、決まった相手は家も職もない19歳の韓国籍男性。結婚生活では暴力を振るわれ、教会に相談しても「彼にサタンが取り付いている」「あなたの信仰が足りない」と責められた。避妊はいけないとの教えを守り、すぐ出産したが、暴力に耐えかねて離婚した。