「一蘭」にハマった外国人観光客は、なぜオーダー用紙を持って帰るのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 先日、渋谷の「一蘭」でラーメンをすすっていたとき、食事を終えた外国人観光客の一団が非常に興味深い行動をとっているのを目撃した。 なんと、店員さんに対して、例の「オーダー用紙」を持って帰りたいと申し出ていたのである。 ご存じの方も多いと思うが、一蘭のオーダー用紙とは、麺の硬さ、秘伝のタレの量などを自分の好みでマルを囲む、アンケートのような注文用紙。1993年に1号店ができてほどなくして編み出され、現在は英語、中国語、韓国語バージョンも用意されているため、日本語がまったくできない外国人観光客であっても、自分の好みどおりのラーメンを注文できる。 要するに、今やどのラーメン屋で当たり前にみられる「お好みは?」「えーと、じゃあ、麺はバリカタで、油少なめで」というやりとりが省略できるのだ。ラーメン