クロア・ド・フーの集会(1935年) クロア・ド・フー(Croix-de-Feu)は、フランスで戦間期に活動した右翼団体。 第三共和政の無秩序な議会政治を廃止し、労働、家庭、国について「伝統的な価値観」を尊ぶ独裁主義体制の確立を目指した。 概要[編集] 「クロア・ド・フー」(Croix-de-Feu)の名称は、団員たちが戦場(feu=火)で戦功章(croix de guerre=戦場の十字勲章)を授けられたからということに由来し、日本では「火の十字団」と呼ばれる。当時の左翼からは「最も恐るべきファシズム団体」と呼ばれたが、思想は穏健・保守的で、過激な主張は見られず、他の右翼とは敵対関係にあった。機関紙は『フランボー』(Le Flambeau:「松明」の意)。 1927年にモーリス・ダルトワ(英語版)が、第一次世界大戦の退役軍人のための相互扶助機関として創設。創設にあたっては「香水王」ことフ